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1-1-1 第1章 基本処理の概要 JUSE-StatWorks/V5(以下,本システムと呼びます)ではデータ解析を行う為にワークシートを使用 します.ワークシートは①解析するデータ(例:「変数名」,「サンプル名」,「データ」)を入力,編集する 場であり,②入力されたデータの集計,グラフによる観察,データ変換をする場であり,③データ解析す るための予備解析の場となります. 予め,データの集計,特徴・傾向・相関の把握をはじめ,外れ値・欠測値・入力ミスをチェックし,層別 の必要性などを判断して変数変換等を行うことにより,強力なデータ解析を行えます. ワークシートの大きさは 1,000 変数(列)×100,000 サンプル(行)のデータ表に対応し,一度に8シート まで同時に解析できます.各変数は№,名称,属性,状態のほか,少数点以下の桁数,規格値,変換 式などの変数情報をもっています.特に変数属性として,文字列を扱う「サンプル名」,質的情報(最大 253 までのカテゴリ名と№)を扱う「質的変数」,数値データを扱う「量的変数」がありますが,これらを組 み合わせることによって,集計や解析をスムーズに行うことが可能であり,手法によってデータを再入力 して解析する必要がありません. 本システムはデータオリエンティドの設計思想で一貫され,誰でも簡単に「対話型データ解析」ができ るための機能がとても充実しております. ワークシート データ入力 インポート ファイル保存 編集 変数変換 多変量連関図 基本統計,クロス集計 モニタリング 検索・抽出 プロパティ設定 拡大 検定 データ解析 報告書作成

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基本処理の概要

PART

第1章

第1章 基本処理の概要

JUSE-StatWorks/V5(以下,本システムと呼びます)ではデータ解析を行う為にワークシートを使用

します.ワークシートは①解析するデータ(例:「変数名」,「サンプル名」,「データ」)を入力,編集する

場であり,②入力されたデータの集計,グラフによる観察,データ変換をする場であり,③データ解析す

るための予備解析の場となります.

予め,データの集計,特徴・傾向・相関の把握をはじめ,外れ値・欠測値・入力ミスをチェックし,層別

の必要性などを判断して変数変換等を行うことにより,強力なデータ解析を行えます.

ワークシートの大きさは 1,000変数(列)×100,000サンプル(行)のデータ表に対応し,一度に8シート

まで同時に解析できます.各変数は№,名称,属性,状態のほか,少数点以下の桁数,規格値,変換

式などの変数情報をもっています.特に変数属性として,文字列を扱う「サンプル名」,質的情報(最大

253 までのカテゴリ名と№)を扱う「質的変数」,数値データを扱う「量的変数」がありますが,これらを組

み合わせることによって,集計や解析をスムーズに行うことが可能であり,手法によってデータを再入力

して解析する必要がありません.

本システムはデータオリエンティドの設計思想で一貫され,誰でも簡単に「対話型データ解析」ができ

るための機能がとても充実しております.

ワークシート データ入力 インポート

ファイル保存

編集 変数変換

多変量連関図

基本統計,クロス集計

モニタリング

検索・抽出 プロパティ設定

拡大

検定

データ解析

報告書作成

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1.1 基本処理メニュー一覧

メニューバーにはワークシート,手法選択,解析,装飾の4項目が表示されています.

ワークシート

(入力)

メニュー名称 アクセスキー

開く

開く(O)…

データインポート(C)

CTRL+O

新規ブック作成(クリア)(B)

ブック情報(I)

最近使ったファイル

終了(X)

(出力)

メニュー名称 アクセスキー

保存

上書き保存

名前を付けて保存

印刷

ページ設定(U)…

印刷プレビュー(V)

印刷(P)…

CTRL+P

(クリップボード)

メニュー名称 アクセスキー

コピー

コピー(C)

新規シートへコピー(S)

貼付

切取

(変数情報)

メニュー名称 アクセスキー

変数一括編集

変数属性

(編集)

メニュー名称 アクセスキー

選択対象の挿入

セルの挿入

列の挿入

行の挿入

シートの挿入

選択対象の削除

セルの削除

列の削除

行の削除

シートの削除

データ変換

データ変換

1.1 基本処理メニュー一覧

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基本処理の概要

PART

第1章

データ置換

マーキング

解析対象

マスク

選択コピー

元に戻す

やり直す

(表示)

メニュー名称 アクセスキー

桁数増加

桁数減少

倍率

番号/名称切換

セルの色

(ソート)

メニュー名称 アクセスキー

昇順に並べ替える

降順に並べ替える

番号順に並べ替える

(データ)

メニュー名称 アクセスキー

範囲

全データ

解析対象データ

マーキングデータ

マスクサンプル

検索サンプル

欠測

解析対象

除外

検索

ジャンプ

先頭サンプルへ

最終サンプルへ

次変数の先頭サンプルへ

次サンプルの先頭変数へ

次のシートへ

次の色付セルへ

ジャンプ位置指定

(基本解析)

メニュー名称 アクセスキー

多変量連関図

統計量/グラフ

統計量/相関係数

度数表/多変量クロス表

モニタリング

グラフ

1.1 基本処理メニュー一覧

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(システム)

メニュー名称 アクセスキー

プロパティ

接続

オンライン接続

オフライン接続

アクティべーション

ネットワーク設定

(ウインドウ)

メニュー名称 アクセスキー

全閉

並び

並べて表示(T)

縦に並べて表示(D)

横に並べて表示(V)

重ねて表示(C)

(ウインドウタイトル)

(ヘルプ)

メニュー名称 アクセスキー

ヘルプ

この画面について(H)

ヘルプの目次(C)

キーワード検索(S)

製品

日科技研(H)

製品サポート(P)

リリースノート(R)

使用・保証の規定(S)

バージョン(V)

手法選択

(基本解析)

メニュー名称 アクセスキー

基本解析

統計量/相関係数

度数表/多変量クロス表

多変量連関図

モニタリング

グラフ

(QC 七つ道具)

メニュー名称 アクセスキー

QC 七つ道具

特性要因図

パレート図

ヒストグラム

管理図

1.1 基本処理メニュー一覧

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基本処理の概要

PART

第1章

散布図

グラフ

新 QC 七つ道具

親和図

連関図

系統図

マトリックス図

マトリックスデータ解析

PDPC(過程決定計画図)

活動計画表(ガントチャート)

(工程分析)

メニュー名称 アクセスキー

工程分析

SPC(工程性能分析)

MSA(測定システム解析)

FMEA(故障モード影響解析)

QFD(品質機能展開)

CUSUM(累積和管理図)

多変量管理図

食品衛生精度管理

(実験計画法)

メニュー名称 アクセスキー

要因配置実験

要員配置実験のための計画

一元配置分散分析

二元配置分散分析

多元配置分散分析

直交表実験

直交表実験のための計画

直交配列表

応答曲面法

応答曲面法のための計画

1特性の最適化

多特性の最適化

ロバスト最適化

要因効果図

効果プロット

マルチバリチャート

コンジョイント分析

コンジョイント分析のための準備

コンジョイント分析

(品質工学)

メニュー名称 アクセスキー

品質工学

パラメータ設計のための計画

パラメータ設計

許容差解析

1.1 基本処理メニュー一覧

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(多変量解析)

メニュー名称 アクセスキー

回帰分析

単回帰分析

重回帰分析・数量化Ⅰ類

直交多項式回帰

ロジスティック回帰分析

重みつき回帰分析

多変量解析

主成分分析

数量化Ⅲ類

因子分析

判別分析・数量化Ⅱ類

二次判別関数

AID(多段層別分析)

非階層的クラスター分析(k-means 法)

階層的クラスター分析

SD 法(SD プロファイル)

集計表解析

(時系列解析)

メニュー名称 アクセスキー

時系列解析

時系列グラフ

循環図

回帰による要因分解

ARIMAモデル

(信頼性解析)

メニュー名称 アクセスキー

グラフによる観察

解析線図

状態線図

信頼度・故障率曲線

確率紙

確率紙

分布の検討

母数の検定・推定

最尤推定

カイ二乗検定

1標本 K-S 検定

2 標本 K-S 検定

加速試験モデル

原データから解析

寿命指標から解析

確率密度曲線

確率密度曲線

ストレス・ストレングス

時系列グラフ

時系列グラフ

1.1 基本処理メニュー一覧

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基本処理の概要

PART

第1章

フィールドデータの解析

CHM(コンポーネントアワーマップ)

ワイブル型市場データ解析

データ変換

クロス表の変換

日付データの変換

(検定・推定)

メニュー名称 アクセスキー

計数値の検定・推定

母不良率

母不良率の差

母欠点数

母欠点数の差

m*n分割表

計量値の検定・推定

母分散

2つの母分散の比

3つ以上の母分散の一様性

母平均

2つの母平均の差

データに対応がある場合の母平均の差

異常値の検定

ノンパラメトリック検定

カイ二乗検定

ウィルコクソン順位和検定

MOOD検定

クラスカル・ウォリス検定

ウィルコクソン符号付順位和検定

フリードマン検定

検出力とサンプルサイズ

検出力とサンプルサイズ

確率値の計算

確率値の計算

(マイメニュー)

メニュー名称 アクセスキー

マイメニュー

定型処理

計量データのモニタリング(解析用)

量・質混在データのモニタリング(解析用)

管理用 xbar-R 管理図(解析用)

管理用 xbar-R 管理図(html ファイル)

管理用 xbar-R 管理図(印刷用)

SPC 継続的工程管理 xbar-R 管理図(解析用)

SPC 継続的工程管理 xbar-R 管理図(html ファイ

ル)

SPC 継続的工程管理 xbar-R 管理図(印刷用)

ゲージ RR(解析用)

ゲージ RR(html ファイル)

ゲージ RR(印刷用)

1.1 基本処理メニュー一覧

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1次元配置分析(解析用)

2次元配置分析(解析用)

多次元配置分析(解析用)

直交表(解析用)

主成分分析(解析用)

重回帰分析(解析用)

数量化Ⅲ類(解析用)

階層的クラスタ分析(Q 分布・ウォード法・平均ユー

クリッド距離)

登録・編集(E)

登録・編集(E)

記録

開始

停止

解析

(出力)

メニュー名称 アクセスキー

保存

名前を付けて保存(A)

クリップシートへ保存(C)

印刷

ページ設定(U)

印刷プレビュー(V)

印刷(P)

CTRL+P

コピー

全てコピー(C)

コピー(グラフ)(G)

コピー(グラフ/凡例)(H)

コピー(表)テキスト(S)

コピー(表)ビットマップ(B)

(解析支援)

メニュー名称 アクセスキー

解析アドバイス

変数再指定

装飾

(パレット)

メニュー名称 アクセスキー

モード

コピー

標準パレットをユーザパレットにコピー

データファイルのパレットをユーザパレットにコピー

標準パレット変更

(レイアウト)

メニュー名称 アクセスキー

レイアウトモード

初期化

元に戻す

やり直し

1.1 基本処理メニュー一覧

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基本処理の概要

PART

第1章

(目盛)

メニュー名称 アクセスキー

補助線設定

目盛設定

目盛の計算方法を指定

小数点以下桁数を指定

目盛の書き方を指定

(図オブジェクト)

メニュー名称 アクセスキー

オブジェクト設定

内部を塗りつぶす色を指定

枠線の種類や色を指定

マークの影

(フォント)

メニュー名称 アクセスキー

種類

サイズ

サイズ

ボールド

イタリック

文字の色

1.1 基本処理メニュー一覧

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1.2 データ表の概要

データ表は最大1,000変数×100,000サンプルまでのデータが入力可能です.変数属性として「量的

変数」,「質的変数」,「サンプル名」を持つことができます.

スペック

データ表

変数の数 1 シート最大 1,000

サンプルの数 1 シート最大 100,000

シートの数 最大 8

変数属性

サンプル名:S 複数

量的変数 :N 倍精度(最大 14 桁程度)

小数以下桁数(0~13)

質的変数 :C カテゴリ数 253

カテゴリ番号と対応する文字列を入力可

※ただし、解析手法によって扱えるデータ数は異なります.

1.3 基本画面の構成と名称

画面を構成するウィンドウ内の主な名称と使い方は下図のとおりです.

タイトルバー メニュータブ コマンドグループ:各操作を行うためのツールボタンが並んでいる

ウィンドウツリー

シートタブ:使用するワークシートを切り替える

サンプルの

指定状態

サンプル番号

変数名

変数番号

変数の属性

変数の

指定状態

指定状態のマーク

:解析対象変数またはサンプル

:解析対象外(マスク中)の変数またはサンプル

1.2 データ表の概要

1.3 基本画面の構成と名称

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基本処理の概要

PART

第1章

1.4 コマンドグループのツールボタン一覧

「ワークシート」と「手法選択」,「解析」,「装飾」のメニュータブがあり,各メニュータブに操作を行うツ

ールボタンが配置されています.

1.4.1 「ワークシート」メニュータブ

ワークシート上で以下の操作を行います.

データファイルの読み込み,データイ

ンポート,新規ブック作成(ワークシー

トのクリア) ,ブック情報の編集,シス

テムの終了

ワークシートのデータを保存

現在アクティブとなっているシートのデ

ータを印刷

ワークシート上の反転しているデータを

クリップボードにコピー

クリップボード上のテキストデータをワ

ークシート上に貼り付け

ワークシート上の反転しているデータを

クリップボードにコピーして切り取り

変数一括編

変数情報の一括編集 変数属

変数の属性(量的変数,質的変数,サ

ンプル名)を指定

セルや行,列,シートを挿入

選択されているセルや行,列,シートを

削除

データ変換やデータ置換を一括して

行う

選択したサンプルをマーキング

選択した変数(列)またはサンプル

(行)を解析対象に設定

選択した変数(列)またはサンプル(行)

をマスク状態(解析対象除外)に設定

選択した縦の範囲に,一番上のセルの値をコピー

直前の作業状態に戻る.

最大30までの作業状態を復元

前の操作に戻した状態から,1つ先の状態に進む

ワークシート上の反転している量的変

数の小数点以下表示桁数を増やす(最

大 13 桁)

ワークシート上の反転している量的変

数の小数点以下表示桁数を減らす(最

小 0 桁)

表示倍率の設定

選択中の変数が質的変数の場合,表

示を数値または,文字(カテゴリ名)に

切り替え

任意のセルを着色

選択した列をキーに昇順に並び替える

1.4 コマンドグループのツールボタン一覧

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選択した列をキーに降順に並び替え

サンプル No 順(昇順)にソート

範囲 表示するデータ範囲(全データ,解析

対象データ,マーキングデータ,マスク

サンプル,検索サンプル,削除サンプ

ル)を指定

欠測 欠測サンプルを解析対象にするか,解

析から除外するかを指定

データを検索する

先頭サンプルや最終サンプルへジャン

プロパティ システム全体のプロパティを設定

ネットワーク接続について設定

現在開いているウィンドウを閉じる

現在開いている全てのウィンドウを閉じ

ウィンドウの並び方を設定

現在アクティブになっているウィンドウ

の手法や機能についてのヘルプを表

製品情報(ライセンスやリビジョン番

号)を表示

1.4.2 「手法選択」メニュー

上記のような手法群に分かれた解析手法を起動することができます.またここでは,定型処理やウィンド

ウの並びなどを設定できます.

マイメニューに登録したメニューを起動

する

定型処理の記録を開始する

登録した定型処理を実行する

定型処理の記録を停止する

現在開いているウィンドウを閉じる

現在開いている全てのウィンドウを閉じ

ウィンドウの並び方を設定

現在アクティブになっているウィンドウ

の手法や機能についてのヘルプを表

製品情報(ライセンスやリビジョン番

号)を表示

1.4.3 「解析」メニュー (解析操作をするサブメニュー)

「表示」や「ソート」,「解析支援」,「ウィンドウ」などの共通操作や,現在アクティブなウィンドウに対する,

その手法固有の操作を行うことができます.ここでは解析手法を起動した後に利用できる機能を表示し

ています.各手法の固有の操作については,該当手法の章をご覧ください.

1.4 コマンドグループのツールボタン一覧

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基本処理の概要

PART

第1章

例)ヒストグラムの「解析」メニュー

解析結果を画像として保存

解析結果を印刷

解析結果全てをコピー,もしくはグラフ

/凡例や表のみをコピー

反転している量的変数の小数点以下

表示桁数を増やす(最大 13 桁)

反転している量的変数の小数点以下

表示桁数を減らす(最小 0 桁)

表示倍率の設定

選択中の変数が質的変数の場合,表

示を数値または,文字(カテゴリ名)に

切り替え

任意のセルを着色

選択した列をキーに昇順に並び替える

選択した列をキーに降順に並び替え

サンプル No 順(昇順)にソート

解析結果の見方についてのアドバイス

を表示(多変量連関図など一部の手

法で有効)

解析に用いる変数を再指定する

現在開いているウィンドウを閉じる

現在開いている全てのウィンドウを閉じ

ウィンドウの並び方を設定

現在アクティブになっているウィンドウ

の手法や機能についてのヘルプを表

製品情報(ライセンスやリビジョン番

号)を表示

1.4.4 「装飾」メニュー

現在アクティブなグラフに対して,目盛や色や線,マーク,フォントなどの変更を行います.

モード パレット(標準パレット,ユーザーパレッ

ト,データファイルのパレット)を指定

コ ピ ー

( パ レ ッ

ト)

標準パレットをユーザーパレットにコピ

ー,もしくはユーザーパレットを標準パ

レットにコピー

レイアウトモードの On/Off.レイアウト

モードにすると,グラフや凡例の位置

を変えることができる.

レイアウトを初期状態に戻す

レイアウトを 1 つ前に戻す

レイアウトを前の操作に戻した状態か

ら,1つ先の状態に進む

1.4 コマンドグループのツールボタン一覧

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グラフに補助線を引く

目盛の設定(最大値/最小値,表示形

式と単位・名称,フォント)

目盛の計算方法を指定

目盛の小数点以下桁数を指定

目盛のスタイル(なし,内向き,外向

き,交差)を指定

選択したオブジェクトの設定

選択したオブジェクトの内部色の設定

選択したオブジェクトの枠線の色や太

さ,種類の設定

選択したマークの形や大きさの設定 フ ォ ン

文字の種類やサイズの設定

現在開いているウィンドウを閉じる

現在開いている全てのウィンドウを閉じ

ウィンドウの並び方を設定

現在アクティブになっているウィンドウ

の手法や機能についてのヘルプを表

製品情報(ライセンスやリビジョン番

号)を表示

桁数

1.4 コマンドグループのツールボタン一覧

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基本的な操作

PART

第2章

第2章 基本的な操作

本システムを使用する場合の操作や考え方の基本的なルールの説明をします.

ウィンドウ上である処理を行う場合に,本システムではいくつかのルールがあります.

2.1 システムの起動

通常は,スタートメニューから「

プログラム」-

「JUSE-Statworks V5.0」

-「StatWorks」

を選択することにより起動します.

ショートカットアイコンを作成した場合

は,アイコンより起動できます.

プログラムが起動すると,右図のような

画面が表示されます.

2.2 システムの終了

プログラムを終了させるには,メニュー

バーの「ファイル」を押し,「終了」を選択

します.

シ ョー ト

カット

アイコン

スタートメニュ

2.1 システムの起動

2.2 システムの終了

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2.3 サンプルデータ

本システムにはサンプルデータが添付

されています.サンプルデータはメニュー

バーから[ワークシート]-[開く]-[開く]で

「ファイルを開く」ダイアログを表示し,「最

近開いたフォルダ」ボタンの▼をクリックして読み込みます.

各手法のサンプルデータや,マニュアル,オフィシャルテキスト(解説書)で利用できるデータを開くこと

ができます.

2.4 データファイルを読み込む際のディレクトリの変更

データファイルを開く際に,データファイルの存在するディレクトリを指定しなければならない場合が

あります.そのためには,以下の手順でディレクトリの変更をして下さい.

手順1 [開く]で読み込みたいデータファイルの形式を指定しておきます.

手順2 [開く]で表示されるダイアログの左にあるディレクトリツリーでドライブ,ディレクトリを指定し

ます.

2.5 パレットの変更

メニューの「装飾」‐「モード」で指定することにより,標準パレット

とユーザーパレット,データファイルのパレットのいずれかを適用で

きます.

標準パレットは右図にあるようなシステム上で用意されたパレットで

す.どれを標準パレットとするかは,「標準パレット変更」ボタンを押

すと設定できます.

ユーザーパレットは現在,ユーザーが使っているパレット情報で

す.

データファイルのパレットは,読み込んだ sw5 データが持っているパレット情報です.sw5 ファイルの中

にはデータと共に,グラフのパレット情報が保存されています.別のユーザーが作ったグラフのレイアウ

トを再現したい時などに便利です.

2.3 サンプルデータ

2.4 データファイルを読み込む際のディレクトリの変更

2.5 パレットの変更

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基本的な操作

PART

第2章

2.6 画面レイアウトモードの変更

レイアウトモードにすることにより,オブジェクトのサイズ

や配置を変更できます.

メニューの「装飾」‐「レイアウトモード」ボタンを押した後で,

オブジェクトをドラッグしてサイズや位置を変更してください.

レイアウトモードを解除するにはもう一度「レイアウトモード」

ボタンを押します.初期表示の状態に戻すには「初期化」

ボタンを押します.

2.7 グラフの拡大・切り抜き処理

各手法内で,グラフ表示しているとき,ツールボタンをクリックする前にどのグラフに対して処理を行う

のか指定しなければならない場合があります.その場合には,目的のグラフをクリックし,色を反転させ

ます.例えば,ツールボタン「拡大」,「切り抜き」などを行うときに,図のようにグラフを反転させてから,

目的のツールボタンをクリックします.

*「切り抜き」の場合には,変数名を反転させると,

行方向または列方向に複数のグラフを反転させて

切り抜くことが可能です.

2.6 画面レイアウトモードの変更

2.7 グラフの拡大・切り抜き処理

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2.8 データ探索の方法

各手法内の散布図系グラフウィンドウで,ツールボタン「データ探索」がある場合には,以下の方法で

データ探索します.

手順1 グラフ枠内にマウスポインタを置き,目的のプロットを囲むようにドラッグします.

手順2 ツールボタン「データ探索」をクリックします.

手順3 探索結果のダイアログが表示されます.

2.9 ウィンドウツリーを利用

本システムを起動すると,右側に「ウィンドウツリー」が表示されていま

す.

ここでは既に利用している解析手法や機能など,操作ができるウィンド

ウ画面一覧が表示されます .

該当ツリーをクリックすると,該当するウィンドウがアクティブになり,閲覧

や操作をすることができます.

2.10 ポップアップメニューを利用

各ウィンドウ内で右クリックするとマウスカーソル側に

ポップアップメニューが表示されます.

ポップアップメニューにはそのウィンドウ内で

よく使われる機能だけが表示されます.

2.8 データ探索の方法

2.9 ウィンドウツリーを利用

2.10 ポップアップメニューを利用

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基本的な操作

PART

第2章

2.11 タブウインドウ

機能によって, ウインドウの中にさらにタブがある場合があります.必要に応じ,切り替え

て内容を確認します.

2.11 タブウインドウ