産業用ヒートポンプ 一般財団法人 ヒートポンプ蓄...

2
産業用ヒートポンプ 特 徴 ◆ 自然界に存在する空気や水、地中には太陽を起源とした熱エネルギーが蓄えられている。その熱エルギーを利用可能な形に集め、空調や給湯・給水加温、乾燥に利用する技術が「ヒートポンプ」 である。 ◆ 化石燃料の代わりに空気や水の熱エネルギーを利用するため省エネルギー性が高く、CO 2 排出抑制が 可能。 ◆ 高温型ヒートポンプが開発され、120℃未満の温水需要は十分代替できるようになったため、大型イラなどの大規模集中型設備を産業用ヒートポンプなど分散型設備に代替することで、配管ロスやド レンロスなどの無駄を減らし、大幅な省エネルギーを達成。 概 要 or 原 理 ◆排熱回収型ヒートポンプ 【捨てられていた熱を有効利用】 ・ 数 ℃程度の利用困難な温度帯の排熱を熱源として有効利用する。 ・ 排熱と熱需要に時間のずれがある場合には、ヒートポンプで作った熱をためておく蓄熱槽を設ける ことで、排熱を無駄なく利用することが可能。 ◆ 冷温同時取出ヒートポンプ【冷却と加熱の合理化】 ・ 冷熱と温熱を同時に利用することが出来るヒートポンプ技術。 ・ 食品工場など冷却と加熱の工程が両方存在する場合は、高効率な運用が可能。 ・ 両方の熱を同時に生成することにより、従来の 2 倍近い効率を実現し、工場全体の省エネルギー貢献。 一般財団法人 ヒートポンプ蓄熱センター F-08 S5 再生可能 E キーワード Y2 機器 Z4 電力 L 学術研究、専門・技術サービス業 出典 : JASE-W 国際展開技術集 http://www.jase-w.eccj.or.jp/technologies-j/index.html

Transcript of 産業用ヒートポンプ 一般財団法人 ヒートポンプ蓄...

Page 1: 産業用ヒートポンプ 一般財団法人 ヒートポンプ蓄 …...産業用ヒートポンプ 特 徴 自然界に存在する空気や水、地中には太陽を起源とした熱エネルギーが蓄えられている。その熱エネ

産業用ヒートポンプ特 徴

◆ 自然界に存在する空気や水、地中には太陽を起源とした熱エネルギーが蓄えられている。その熱エネルギーを利用可能な形に集め、空調や給湯・給水加温、乾燥に利用する技術が「ヒートポンプ」である。

◆ 化石燃料の代わりに空気や水の熱エネルギーを利用するため省エネルギー性が高く、CO2 排出抑制が可能。

◆ 高温型ヒートポンプが開発され、120℃未満の温水需要は十分代替できるようになったため、大型ボイラなどの大規模集中型設備を産業用ヒートポンプなど分散型設備に代替することで、配管ロスやドレンロスなどの無駄を減らし、大幅な省エネルギーを達成。

概 要 or 原 理

◆ 排熱回収型ヒートポンプ 【捨てられていた熱を有効利用】・ 数十℃程度の利用困難な温度帯の排熱を熱源として有効利用する。・ 排熱と熱需要に時間のずれがある場合には、ヒートポンプで作った熱をためておく蓄熱槽を設ける

ことで、排熱を無駄なく利用することが可能。 ◆ 冷温同時取出ヒートポンプ【冷却と加熱の合理化】・ 冷熱と温熱を同時に利用することが出来るヒートポンプ技術。・ 食品工場など冷却と加熱の工程が両方存在する場合は、高効率な運用が可能。・ 両方の熱を同時に生成することにより、従来の 2 倍近い効率を実現し、工場全体の省エネルギーに

貢献。

S5 再生可能E

キーワード X3 工場 Y2 機器 Z4 電力 L 技術サービス業

一般財団法人 ヒートポンプ蓄熱センター

産業用ヒートポンプ技術

特 徴

◆自然界に存在する空気や水、地中には太陽を起源とした熱エネルギーが蓄えられている。その熱エネルギーを

利用可能な熱エネルギーに品質を向上させて空調や給湯・給水加温、乾燥に利用する技術が「ヒートポンプ」。

◆化石燃料の代わりに空気や水の熱エネルギーを利用するため省エネ性が高く、CO2排出抑制が可能。

◆高温型ヒートポンプが開発され、100℃未満の温水需要は十分代替できるようになったため、大型ボイラなど

の大規模集中型の設備を産業用ヒートポンプなどの分散型の設備に代替することで、配管ロスやドレンロスな

どの無駄を減少させ、大幅な省エネルギーを達成可能。

概 要 or 原 理

◆排熱回収型ヒートポンプ【捨てられていた熱を有効利用】

・ 数十℃程度の利用困難な温度帯の排熱を熱源として有効利用して、高効率な熱製造が可能。

・ 排熱と熱需要に時間のずれがある場合には、ヒートポンプで作る熱をためておく蓄熱槽を設けることで、排熱

を無駄なく有効に利用することが可能。

◆冷温同時取出ヒートポンプ【冷却と加熱の合理化】

・ 冷熱と温熱を同時に利用することが出来るヒートポンプ技術。

・ 食品工場など冷却と加熱の工程が両方存在する場合は、高効率な運用が可能。

・ 両方の熱を同時に生成することにより、従来の2倍近い効率を実現し、工場全体の省エネルギー化に貢献。

一般財団法人 ヒートポンプ蓄熱センター

F-08S5 再生可能 E

キーワード Y2 機器 Z4 電力 L 学術研究、専門・技術サービス業

出 典 : JASE-W 国 際 展 開 技 術 集https://www.jase-w.eccj.or.jp/technologies-j/index.html

一般財団法人 ヒートポンプ蓄熱センター

F-08S5 再生可能 E

キーワード Y2 機器 Z4 電力 L 学術研究、専門・技術サービス業

30

出典 : JASE-W 国際展開技術集http://www.jase-w.eccj.or.jp/technologies-j/index.html

Page 2: 産業用ヒートポンプ 一般財団法人 ヒートポンプ蓄 …...産業用ヒートポンプ 特 徴 自然界に存在する空気や水、地中には太陽を起源とした熱エネルギーが蓄えられている。その熱エネ

コンタクト先 一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター 国際・技術研究部住所 : 東京都中央区日本橋蛎殻町 1ー 28ー 5 ヒューリック蛎殻町ビル 6F電話番号 :03-5643-2404  Fax 番号 :03-5641-4501URL:http://www.hptcj.or.jp

コンタクト先 一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター 国際・技術研究部住所 : 東京都中央区日本橋蛎殻町 1ー 28ー 5 ヒューリック蛎殻町ビル 6F電話番号 :03-5643-2404  Fax 番号 :03-5641-4501URL:http://www.hptcj.or.jp

◆◆ 製麺工場【熱回収ヒートポンプを利用することにより、冷熱・温熱を同時に供給することが可能】

省エネ効果 & 特記事項省エネ効果 & 特記事項

◆製麺工場【熱回収ヒートポンプを利用することにより、冷熱・温熱を同時に供給することが可能】

◆食品・飲料分野にヒートポンプ技術を適用することで、主要 11 カ国の総計で4千万トンの CO2 削減ポテンシャ

ルあり。(IEA ETP2010 参照)

◆ヒートポンプ普及拡大による1次エネルギー削減ポテンシャルは、民生部門(家庭用・業務用)や産業用の熱需

要を賄っているボイラ等をヒートポンプで代替した場合、一次エネルギー削減効果(原油換算)は約 2.7 千万 kL(▲約 40%)。そのうち、約 20%占める 0.6 千万 kL は産業用分野での省エネポテンシャル。(当センター試算)

導入実績または予定

国内

食品工場、飲料工場、化学工場、電子部品工場、輸送用機器工場、電気機器工場、医薬品工場など

海外 食品工場など

コンタクト先 一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター

住所:東京都中央区日本橋蠣殻町1-28-5 ヒューリック蠣殻町ビル 6F

電話番号:03-5643-2416 Fax 番号:03-5641-4501

URL:http://www.hptcj.or.jp

CO2排出量 31%削減

エネルギー消費量 35%削減

F-08出典 : JASE-W 国際展開技術集

https://www.jase-w.eccj.or.jp/technologies-j/index.html F-08

31

出典 : JASE-W 国際展開技術集http://www.jase-w.eccj.or.jp/technologies-j/index.html