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K61-990-002-11 2017 年 09 月 05 日改訂 村中医療器株式会社 MMI パルスオキシメータ フィンガー 取扱説明書 SB100 (特定保守管理医療機器)

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2017 年 09 月 05 日改訂 村中医療器株式会社

MMI パルスオキシメータ フィンガー

取扱説明書

SB100

(特定保守管理医療機器)

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はじめに

この度は、MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 をご購入いただき、誠にありが

とうございます。本取扱説明書は、 MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 の正しい

取扱方法について説明しています。

MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 を正しくご活用いただくために、ご使用の

前に必ず本書をお読みください。

※お読みになった後は、お使いになるときにいつでも見られるよう、大切に保管してくだ

さい。

目次

1. 安全上の警告・注意 ................................................................. 1

2. 製品概要と各部・付属品の名称・構造 ................................................. 5

3. 一般的な使用方法とその注意事項 ..................................................... 6

4. 医療機器の清掃、消耗品の交換、保管方法に関する事項 ................................. 11

5. 保守点検に関する事項 .............................................................. 11

6. トラブルシューティングに関する事項 ................................................ 12

7. 技術仕様 .......................................................................... 14

8. アフターサービスとその連絡先に関する事項 .......................................... 18

9. 保証 .............................................................................. 19

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1. 安全上の警告・注意

使用する前に、この「安全上の警告・注意」を、よく読んで、正しくお使いください。

※ ここに示した注意事項は、製品を安全かつ適正に使用して、使用者等への危害や損

害を未然に防止するためのものです。

※ 危害や損害の大きさと切迫の程度を明確にするため、誤った取り扱いをすると生じ

ることが想定される内容を「警告」「注意」の二つに区分して示しています。

図記号の例

誤った取り扱いをすると、人が死亡または重症を負うことが想定される内容を示

します。

誤った取り扱いをすると、人が傷害を負ったり物的損害の発生が想定される内容

を示します。

禁止(してはいけないこと)を示します。

強制(必ず守ること)や指示を示します。

いずれも安全に関する重要な内容ですので、必ず守ってください。

注意

警告

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1. 可燃性ガス及び高濃度酸素雰囲気内では使用しないでください。爆発又は火災の発生の

おそれがあります。

2. 高圧酸素患者治療装置に本品を持ち込まないでください。誤作動や破損、爆発又は火災

の発生のおそれがあります。

3. 強磁場環境下では使用しないでください。電磁障害の影響を受ける可能性があります。

4. MRI 検査を行う際は本品を検査室に持ち込まないでください。磁気により本品を吸着さ

せるおそれがあります。また、本品を患者から取り外してください。誘導起電力により

患者に熱傷を引き起こすおそれがあります。

5. 酸素飽和度(SpO2)測定値と脈拍数は、使用環境、プローブ部の誤装着又は患者の状態、

測定時間に影響されることがあります。本品の測定データのみで患者の状態を判断せ

ず、他の生体信号、臨床上の症状又は生体兆候と総合して判断してください。

1. 除細動を行う際は、本品を取り外してください。放電エネルギーによる衝撃を受ける可

能性があります。

2. 本品を放射線治療室内に持ち込むと誤作動を引き起こす可能性があります。処置上やむ

を得ず治療室内に持ち込む場合には、動作状況の監視を行うとともに、誤作動等の発生

時に早急な対処ができるようにしてください。

1. 本品は、プローブによる光検出を利用して動脈血の酸素飽和度(SpO2)を経皮的に測定

し、表示する装置です。それ以外の目的(例:呼吸の測定)で本品を使用しないでくだ

さい。

2. 分解、改造等はしないでください。(電池交換は除きます)

3. 本品に熟練した方以外は使用しないでください。本品に習熟した医師、又はその医師に

よる指導のもとに使用してください。

4. 本品に損傷等の異常がある場合は、使用しないでください。

5. 滅菌しないでください。故障の原因となります。

6. 本品に液体(水や消毒剤等)をかけないでください。内部の電気回路がショートする等、

故障の原因となります。

7. 本品を液体(水や消毒剤等)に浸したり、濡らしたりしないでください。

8. 電波を発生する機器(携帯電話/PHS等)の近くでは使用しないでください。誤作動

の原因になります。

9. 電気メスに近づけないでください。電気メスのノイズのため正しい測定値が表示されな

い可能性があります。

10. 本品を硬いものにぶつけたり、強い衝撃を与えたり、乱暴に取り扱わないでください。

故障又は液晶が破損する原因となります。

11. 新生児及び乳児には使用しないでください。

12. 手指以外で測定しないでください。

13. 創傷部に使用しないでください。

14. 血圧モニターのカフ等と併用しないでください。血流を妨げ、測定が不正確になる可能

性があります。

15. 測定部位にマニキュア・染料・クリーム等の測定光の進行を妨げるものを塗らないでく

ださい。

16. 本品をテープやケーブル等で指に固定しないでください。うっ血や浮腫の原因となりま

す。

警告

注意

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1. 患者の皮膚・皮下組織の血流阻害又は壊死を予防するために、測定部位(プローブの位

置)は少なくとも 4時間ごとに変えてください。

2. 高熱を発している場合、末梢循環不全を起こしている場合は本品の位置を頻繁に変えて

ください。装着部は温度上昇するため、低温熱傷を生じるおそれがあります。

3. 測定中は手や体を動かしたりせず、安静な状態で測定してください。

4. 指先が冷えている場合は、血管が収縮して正しく測定できない場合があります。温めた

り、マッサージをして血行をよくしてから測定してください。

5. 運動直後に測定すると、測定精度を低下させる場合があります。

6. 次のような場合、正しく測定できない、測定数値が安定しない可能性があります。

脈波が小さい場合

末梢循環不全、血流阻害のある場合

震えや体動がある場合

指先が冷えている場合

血管拡張作用のある薬剤服用中の場合

静脈拍動がある部位で測定している場合

インドシアニングリーン等の色素が血液中に存在する場合

血液中に造影剤を投与中の場合

血液中に異常ヘモグロビン(一酸化ヘモグロビン、メトヘモグロビン等)が多量に存

在する場合

ヘモグロビン濃度が減少している場合(貧血)

装着部の色素沈着、血液付着がある場合

指が汚れていたり、マニキュア・染料・クリーム等を塗っている場合

プロープ装着部位の組織に変形などがある場合

圧迫その他の要因により血流が制限されている場合

安静時でない(運動直後等)場合

7. 本品の照射光(波長)により 、Photo Dynamic Therapy(光線力学療法)での薬剤が影

響し、装着部付近の組織に熱傷を生じるおそれがあります。

8. 太陽光、手術灯などの強い光を避けて測定してください。誤作動の原因になります。

9. 薬剤やその他の液体及びほこり等が、本品内部に侵入しないようにしてください。

10. 長時間使用しない場合は、電池の液漏れ等、本品を傷める原因になりますので、電池を

取り外してください。

11. 定期的に患者の状態を確認し、プローブ部が正しく装着され、本品が正常に機能してい

ることを確認してください。

12. 本品に異常が見られた場合は、使用停止等の適切な処置をとってください。

注意

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本製品は、精密電子機器です。

落としたり、硬いものにぶつけたり、衝撃を与えたりしないでください。

また、水や消毒剤等に濡れるとショート等故障の原因になりますのでご注意ください。

水や消毒剤等に浸さないでください。

記号(背面の表示)

記号 記号が示す意味

電撃に対する保護の程度による装着部の分類が BF (Body Floating)形であること

を示す

水の浸入に対する保護等級が防滴であることを示す

注意喚起:使用前に、まず取扱説明書を読むことを示す

本機器が欧州医療機器指令 93/42/EEC に準拠していることを示す

水濡れ注意!

ストラップの使用

をお奨めします。

注意

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2. 製品概要と各部・付属品の名称・構造

本品は、プローブによる光検出を利用して動脈血の酸素飽和度(SpO2)を経皮的に測定し、表示する

装置です。

背面

電池カバー

挿入面

プローブ部 クッションの材質:シリコーン

脈拍状態表示部 SpO2表示部

脈拍数表示部

電源ボタン

前面

電池残量表示灯

LED 発光部

センサー受光部

携帯ストラップ(安全機構付)

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警告

本品は、患者の状態を知るための補助的な装置として設計されたものです。本品の測定データのみ

で患者の状態を判断せず、他の生体信号、臨床上の症状又は生体兆候と総合して判断してください。

3. 一般的な使用方法とその注意事項

基本操作

1) 電池を取り付ける

① 本体裏面の電池カバーを矢印の向きに水平に 3mm スライドさせてから取り外しま

す。

② 単四形アルカリ乾電池 2本を極性(+/-)に注意して取り付けてください。

③ 電池カバーをもとどおりに戻してください。

2) 電源を ONにする

① 「電源」ボタンを約 1秒間押します。

② 自動的にセルフテストモードになり、ソフトウェアのバージョンナンバーが表示されます。

③ セルフテストが終了すると測定可能状態になります(SpO2及び BPM(1 分間の脈拍数)は 0

表示)。

注意

電池カバーを着脱する際は、カバー両側のフック部分(4 箇所)を折らないよう、水平にずらして

ください。

注意

電源ボタンを押すときは強く押しすぎないでください。

全表示 ソフトウェアのバージョン

ナンバ

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3) 測定する

① 指で電源ボタン側を押して挿入部を開き、片方の指を差し込みます。プローブ部内側の LED

発光部とセンサー受光部に指が触れるように、指先がクッションの先端に当たるまでしっか

り差し込んでください。測定が開始されます。

② 酸素飽和度測定値、脈拍数、脈拍の強さが規定の時間後に画面表示されます。以後、指を外

すまで、酸素飽和度測定値は既定の時間、脈拍数は連続的に測定値が表示されます。測定値

は数値が安定してから読んでください。

LED 発光部

センサー受光部

注意

測定中は、電池残量表示灯は点灯しません。

警告

酸素飽和度(SpO2)測定値と脈拍数は、使用環境、プローブ部の誤装着又は患者の状態、測定時間に

影響されることがあります。

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正しく測定するために、下記の事項をお守りください。

③ プローブ部から指を外すと、規定の時間後に、自動的に電源が切れます。

注意

1. 測定できなかった場合は、画面に「- -」が表示されます。一度指を抜き、数秒待ってから再度

指を挿入してください。

2. 電源ボタンを押しても電源は切れません。指を外し、自動的に電源が切れるまでお待ちください。

注意

1. プローブ部内側の発光部と受光部に指が触れるように、指先がクッションの先端に当たるまで

しっかり差し込んでください。位置がずれるとノイズが発生し、測定値の信頼性が損なわれま

す。

2. 指先が冷えている場合は、血管が収縮して正しく測定できない場合があります。温めたり、マ

ッサージをして血行をよくしてから測定してください。

3. 測定値は数値が安定してから読んでください。

4. 太陽光、手術灯などの強い光を避けて測定してください。

5. 装着の際は、測定部位を強く圧迫しないよう注意してください。

6. 測定中は手や体を動かしたりせず安静な状態で測定してください。

7. 連続装用する場合は、少なくとも 4時間ごとに本品の装着位置を変更してください。

8. 患者の皮膚に変色が見られた場合には、速やかに装着位置を変更してください。

9. 連続測定中に、プローブ内の指位置がずれた場合は、酸素飽和度測定値、脈拍数の表示は「0」

に戻ります。

悪 い 例

奥までしっかり差し

込んでください。

良 い 例

動かさないでください。

正しく測定できません。

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※次のような場合、正しく測定できない場合があります。

プローブの誤装着による要因

プローブ部内側の発光部と受光部に指が触れるよう装着されていない場合

装着時に、測定部位を強く圧迫した場合

装着部位にガーゼ等を挟んだ場合

装着が強すぎるまたはゆるすぎる場合

装着部位が厚すぎるあるいは薄すぎる場合

患者による要因

脈波が小さい場合

末梢循環不全、血流阻害のある場合

震えや体動がある場合

指先が冷えている場合

血管拡張作用のある薬剤服用中の場合

静脈拍動がある部位で測定している場合

インドシアニングリーン等の色素が血液中に存在する場合

血液中に造影剤を投与中の場合

血液中に異常ヘモグロビン(一酸化ヘモグロビン、メトヘモグロビン等)が多量に存在する場

ヘモグロビン濃度が減少している場合(貧血)

装着部の色素沈着、血液付着がある場合

指が汚れていたり、マニキュア・染料・クリーム等を塗っている場合

プロープ装着部位の組織に変形などがある場合

圧迫その他の要因により血流が制限されている場合

安静時でない(運動直後等)場合

同時に行っている処置の影響

血圧モニターのカフ等を同じ腕に装着している場合

血管内カテーテルが挿入されている腕での測定

測定部位に太陽光、手術灯などの強い光が差し込んでいる場合

CPR(心肺蘇生法)中の測定

IABP(大動脈内バルーンバンピング)を挿入している場合

2 つ以上のパルスオキシメータを装着している場合

環境による要因

電波を発生する機器(電気メス等の医療機器、携帯電話/PHS)が近くにある場合

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電池残量の目安 ※電池残量が少ない場合、残量が空に近い場合

電池の残量が少なくなると、電池残量表示灯が点灯します。電池を交換してください。

携帯ストラップ

※携帯ストラップの取付方法

① 携帯ストラップの一端を本品の穴に通してください。

② 他端を 初に通した端の輪部分にくぐらせ、締め付けてください。

※携帯ストラップに付属の安全機構の使用方法

注意

1. 測定中は、電池残量表示灯は点灯しません。

2. 電池残量表示灯が点滅して 30秒たつと、自動的に電源が切れます。

3. 長時間使用しない場合は、電池の液漏れ等、機器を傷める原因になりますので、電池を取り外し

てください。

注意

1. 本品は、精密電子機器です。落下等による破損を防ぐため、ストラップをご使用ください。

2. 万一、本品を落としたり本品に強い衝撃が加わった場合は、お買い上げの販売店で点検されるこ

とをお勧めします。

引っ張る

はずれます

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4. 医療機器の清掃、消耗品の交換、保管方法に関する事項

清掃方法

1) 汚れが乾燥し落ちにくくなるのを防ぐため、付着した血液・体液・組織・薬品等は、直ちに石

鹸水又は薄い消毒液を湿らせた柔らかい布で表面を清拭してください。

2) プローブ部の指挿入部内側は、消毒用アルコールを軽く含ませた布で拭いてください。

電池交換

1) 本体裏面の電池カバーを矢印の向きに水平に約 3mm スライドさせてから取り外します。

2) 使用済みの単四形アルカリ乾電池 2本を取り出し、新しい乾電池を極性(+/-)に注意して

取り付けてください。

3) 電池カバーをもとどおりに戻してください。

保管方法

1) 直射日光及び高温多湿を避けて清潔な場所で保管してください。

周囲温度:-20℃~70℃

相対湿度:15%~95% (ただし、結露しないこと)

2) 長時間使用しない場合は、電池の液もれ等、機器を傷める原因になりますので、電池を取り外し

てください。

3) 有効期間:指定の保守・点検を実施した場合、5年[自己認証(当社データ)による]。

5. 保守点検に関する事項

1) 使用者による保守点検事項

① 使用前に必ず点検を行い、正常かつ安全な作動を確認してください。

② しばらく使用しなかった場合は、使用前に正常かつ安全に作動することを確認してください。

項目 内容

外観(付属品含む) ・汚れていないか ・傷はないか、破損箇所がないか ・電池のふたはしっかり閉じてあるか

外観 (プローブ部指挿入部内側)

・LED 発光部及びセンサー受光部が汚れていないか、傷はないか

基本動作(電源)

・電源ボタンは正常に動くか ・画面が表示されているか ・電池残量表示灯は点灯しているか ・プローブ部の LED が点灯しているか

機能・動作 ・酸素飽和度(SpO2)測定値、脈拍数、脈拍の強さは表示されるか・表示された酸素飽和度(SpO2)測定値は 95~99%範囲内(健常者の場合)であるか

注意

1. アルカリ乾電池は、同時に 2 本を同種類の新しい電池と交換してください。

2. 電池カバーを着脱する際は、カバー両側のフック部分(4 箇所)を折らないよう、取り扱い

に注意してください。

注意 電源を切ってから清拭してください。

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2) 業者による保守点検事項

定期点検は、1年に 1 回程度の実施を推奨しています(外観検査、機能検査等)。

定期点検のご依頼は弊社までお問い合わせください。

6. トラブルシューティングに関する事項

症状 対応策

電源が入らない

又は

一瞬点灯して

すぐ切れる

電池が入っていない ・ 電池を入れてください

電池が入っている

・ 電池の残量を確認してください。

・ 電池の極性(+/-)を確認し、必要に応じて正しく

入れ直してください。

・ それでも電源が入らない(何も表示されない)ときは、

2 本共新しい電池と交換してください

酸素飽和度(SpO2)測定値、脈拍数が表示

されない

・ 指が正しく挿入されていない可能性があります。プロ

ーブ部内側の LED発光部とセンサー受光部に指が触れ

るように、指先がクッションの先端に当たるまでしっ

かり差し込んでください。

・ プローブ部内側を清掃してください

測定値が高すぎる/低すぎる/不安定であ

・ 「※測定値が高い・低い・不安定な場合(次頁表)」

をご参照ください

数値が点滅し、脈拍状態表示部の動きの幅

が小さい。

・ 脈波が小さいために測定精度が低下しています。測定

値は表示されますが、この数値の精度は保証できませ

ん。

・ 指先が冷えている場合は、温めたり、マッサージをし

て血行をよくしてから再測定してください。血流を阻

害するものを装着している場合は外してください。

「--」が表示され測定不能

・ 脈波が小さいために測定できません。指先が冷えてい

る場合は、温めたり、マッサージをして血行をよくし

てから再測定してください。血流を阻害するものを装

着している場合は外してください。

「Er」が表示され測定不能

・ LED 発光部、センサー受光部や測定回路が故障してい

る可能性があります。指を挿し直しても再び表示され

る場合はお買い上げの販売店に修理をご依頼くださ

い。

注意 本品に、アラーム機能は付いておりません 。

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※測定値が高い・・・低い・・・不安定な場合

酸素飽和度(SpO2)測定値と脈拍数は、使用環境、プローブ部の誤装着又は患者の状態、測定時間に影

響されることがあります。

考えられる要因 対応策

プロー

ブ部の

誤装着

による

指が正しく挿入されていない

プローブ部内側の発光部と受光部

に指が触れるように装着してくだ

さい

サイズや形状が患者に適合していない

・装着が強すぎるまたはゆるすぎる場合

・装着部位が厚すぎるあるいは薄すぎる場合

適合するサイズ、形状であるか確認

してください

装着部位にガーゼ等を挟んだ場合 測定の障害となるものは、除去して

ください

患者に

よる

指が揺れているか、体動がある 患者を静止させてください

指先が冷えている 温めたり、マッサージをして血行を

よくしてから測定してください

・脈波が小さい

・末梢循環不全、血流阻害がある

・震えや体動がある

・血管拡張作用のある薬剤服用中である

・静脈拍動がある

・インドシアニングリーン等の色素が血液中に存在

する

・血液中に造影剤を投与中である

・血液中に異常ヘモグロビン(一酸化ヘモグロビン、

メトヘモグロビン等)が多量に存在する

・ヘモグロビン濃度が減少している場合(貧血)

・装着部の色素沈着、血液付着がある

・指が汚れていたり、マニキュア・染料・クリーム

等を塗っている

・プロープ装着部位の組織に変形などがある

・圧迫その他の要因により血流が制限されている

正しく測定できない場合がありま

運動直後に測定した 安静な状態で測定してください

測定姿勢(座位等)が違っていた 測定するときは、同じ姿勢で測定し

てください

気温が高かった/低かった 正しく測定できない場合がありま

同時に

行って

いる処

血圧モニターのカフ等を同じ腕に装着している カフを装着していない腕で測定し

てください

・血管内カテーテルが挿入されている腕での測定

・CPR(心肺蘇生法)中の測定

・IABP(大動脈内バルーンバンピング)を挿入して

いる場合

・2 つ以上のパルスオキシメータを装着している場合

正しく測定できない場合がありま

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考えられる要因 対応策

環境に

よる

測定部位に太陽光、手術灯などの強い光が差し込ん

でいる

強い光を遮った状態で測定してくだ

さい

電波を発生する機器(電気メス等の医療機器、携帯

電話/PHS)が近くにある

電波を発生する機器から離れて測

定してください

その他

装着時に、本品の測定部を強く圧迫した 測定部が故障している可能性があ

ります

他メーカーのパルスオキシメータで測定した値と異

なる

機器による測定差(±2digits)が

考えられます。通常使用しているパ

ルスオキシメータで、日々の測定値

を基準に日常管理してください

上記以外の場合、お買い上げの販売店にご相談ください。

7. 技術仕様

酸素飽和度(SpO2) 測定範囲:35%~99% 測定精度:±2digits(70%~99%)

脈拍数 測定範囲:30~250 回/分 測定精度:±3digits(30~250 回/分)

発光部波長 赤色光:660nm 赤外光:880nm~940nm

大出力:4mW

電気的定格 定格電圧:DC 3V(単四形アルカリ乾電池 1.5V×2本)

連続使用時間: 大 16時間

電撃に対する保護の形式による分類:内部電源機器

電撃に対する保護の程度による装着部の分類:BF形装着部

水の浸入に対する保護等級:IPX1

EMC 適合性(電磁両立性規格):IEC 60601-1-2:2007 に適合

使用温度範囲: 5℃~40℃

大気圧:70kPa~106kPa

質量: 37g (電池を除く)

外形寸法:63.5mm×34mm×35mm

標準付属品:単四形アルカリ乾電池 1.5V×2本

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EMC 情報

EMC 情報は、電磁両立性(EMC)規格の要求で記載が義務付けられています。ご使用の際は本記載を

よく読んでご使用ください。

・MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 は、電磁両立性(EMC)に関する特別な注意が必要で

す。本取扱説明書の記載に従って使用してください。

・当社指定以外の構成品、附属品、その他部品を使用すると、機器又はシステムのエミッション

の増加又はイミュニティの低下を招く可能性があります。

・携帯形及び移動形の無線周波(RF)通信機器は、MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 に

影響を与えることがあります。

・MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 は、他の機器と近接又は積み重ねた状態で使用しな

いでください。近接又は積み重ねた状態で使用することが必要な場合は、使用する配置で正常

に動作することを確認してください。

・電波を発生する機器(携帯電話/PHS等)の近くでは使用しないでください。誤作動の原因

になります。

・技術仕様欄に記載した測定範囲を下回った場合には不正確な結果を生じるおそれがあります。

表 201-ガイダンス及び製造業者による宣言-電磁エミッション

MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 は,次に指定した電磁環境内での使用を意図している。

MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 の顧客又は使用者は,このような環境内でそれを用い

ていることを確認することが望ましい。

エミッション試験 適合性 電磁環境-ガイダンス

RF エミッション

CISPR 11

グループ 1 MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 は,内部機能

のためだけに RF エネルギーを用いている。したがって,

その RF エミッションは,非常に低く,近傍の電子機器に

対して何らかの干渉を生じさせる可能性は少ない。

RF エミッション

CISPR 11

クラス B 本品は,住宅環境及び住宅環境の建物に供給する商用の低

電圧配電系に直接接続したものを含む全ての施設での使

用に適している。 高調波エミッション

IEC 61000-3-2

非適用

電圧変動/フリッカ

エミッション

IEC 61000-3-3

非適用

警告

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表 202-ガイダンス及び製造業者による宣言-電磁イミュニティ

MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 は,次に指定した電磁環境内での使用を意図している。MMI

パルスオキシメータ フィンガー SB100 の顧客又は使用者は,このような環境内でそれを用いているこ

とを確認することが望ましい。

イミュニティ試験 IEC 0601 試験レベル 適合性レベル 電磁環境-ガイダンス

静電気放電(ESD)

IEC 61000-4-2

±6 kV 接触

±8 kV 気中

±6 kV 接触

±8 kV 気中

床は,木材,コンクリート又は

セラミックタイルであること

が望ましい。

床が合成材料で覆われている

場合,相対湿度は,少なくとも

30 %であることが望ましい。

電気的ファスト

トランジェント/

バースト

IEC 61000-4-4

±2 kV 電源ライン

±1 kV 入出力ライン

非適用 非適用

サージ

IEC 61000-4-5

±1 kV

ライン-ライン間

±2 kV

ライン-接地間

非適用 非適用

電源入力ラインにおけ

電圧ディップ,

短時間停電及び電圧変

IEC 61000-4-11

<5%UT

(>95%UTのディップ)

0.5 サイクル間

40%UT

(60%UTのディップ)

5 サイクル間

70%UT

(30%UTのディップ)

25 サイクル間

<5%UT

(>95%UTのディップ)

5 秒間

非適用 非適用

電源周波数(50/60 Hz)

磁界

IEC 61000-4-8

3 A/m 3 A/m 電源周波数磁界は,標準的な商

用又は病院環境における一般

的な場所と同レベルの特性を

もつことが望ましい。

注記 UT は,試験レベルを加える前の,交流電源電圧である。

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表 204-ガイダンス及び製造業者による宣言-電磁イミュニティ

MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 は,次に指定した電磁環境内での使用を意図している。

MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 の顧客又は使用者は,このような環境内でそれを用いて

いることを確認することが望ましい。

イミュニティ試験 IEC 60601 試験レベル 適合性レベル 電磁環境-ガイダンス

伝導 RF

IEC 61000-4-6

3 Vrms

150 kHz~80 MHz

非適用

携帯形及び移動形 RF 通信機器は,ケー

ブルを含む MMI パルスオキシメータ

フィンガー SB220 のいかなる部分に対

しても,送信機の周波数に該当する方

程式から計算した推奨分離距離より近

づけて使用しないことが望ましい。

推奨分離距離

非適用

放射 RF

IEC 61000-4-3

3 V/m

80 MHz~2.5 GHz

3 V/m

d=1.2�� 80 MHz~800 MHz

d=2.3�� 800 MHz~2.5 GHz

ここで,P は,送信機製造業者による

ワット(W)で表した送信機の 大定格

出力電力であり,d は,メートル(m)

で表した推奨分離距離である。

電磁界の現地調査 a)によって決定する

固定 RF 送信機からの電界強度は,各周

波数範囲における適合性レベルよりも

低いことが望ましい。

次の記号を表示している機器の近傍で

は干渉が生じるかもしれない。

注記 1 80 MHz 及び 800 MHz においては,高い周波数範囲を適用する。

注記 2 これらの指針は,全ての状況に対して適用するものではない。建築物・物・人からの吸収及び

反射は電磁波の伝搬に影響する。

注 a) 例えば,無線(携帯/コードレス)電話及び陸上移動形無線の基地局,アマチュア無線,AM・FM

ラジオ放送及び TV 放送のような固定送信機からの電界強度を,正確に理論的に予測をすること

はできない。

固定 RF 送信機による電磁環境を見積もるためには,電磁界の現地調査を考慮することが望まし

い。

MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 を使用する場所において測定した電界強度が上記の

適用する RF 適合性レベルを超える場合は,MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 が正常動

作をするかを検証するために監視することが望ましい。異常動作を確認した場合には,MMI パル

スオキシメータ フィンガー SB100 の,再配置又は再設置のような追加対策が必要となるかもし

れない。

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表 206-携帯形及び移動形 RF 通信機器と

MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 との間の推奨分離距離

MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 は,放射 RF 妨害を管理している電磁環境内での使用を意図し

ている。MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 の顧客又は使用者は,送信機器の 大出力に基づく次

に推奨している携帯形及び移動形 RF 通信機器(送信機)と MMI パルスオキシメータ フィンガー SB100 と

の間の 小距離を維持することで,電磁障害を抑制するのに役立つ。

送信機の

大定格出力電力

W

送信機の周波数に基づく分離距離

m

150 kHz~80 MHz

非適用

80 MHz~800 MHz

d=1.2��

800 MHz~2.5 GHz

d=2.3��

0.01 非適用 0.12 0.23

0.1 非適用 0.38 0.73

1 非適用 1.2 2.3

10 非適用 3.8 7.3

100 非適用 12 23

上記にリストしていない 大定格出力電力の送信機に関しては,メートル(m)で表した推奨分離距離 d は,

送信機の周波数に対応する方程式を用いて決定できる。ここで,P は,送信機製造業者によるワット(W)

で表した送信機の 大定格出力電力である。

注記 1 80 MHz 及び 800 MHz においては,分離距離は,高い周波数範囲を適用する。

注記 2 これらの指針は,全ての状況に対して適用するものではない。建築物・物・人からの吸収及び反射

は,電磁波の伝搬に影響する。

8. アフターサービスとその連絡先に関する事項

製造販売業者: 村中医療器株式会社

〒594-1157 大阪府和泉市あゆみ野二丁目 8番 2号

TEL 0725-53-5546 http://www.muranaka.co.jp/

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