開発革新の実践事例 · 2015-11-16 · 開発革新の実践事例. copyright 2014 fujitsu...

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(1274ka1) 2014年05月14日~16日 富士通コンピュータテクノロジーズ 香山 順一 開発革新の実践事例 Copyright 2014 FUJITSU COMPUTER TECHNOLOGIES LIMITED ESEC2014 ミニセミナー

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2014年05月14日~16日 富士通コンピュータテクノロジーズ 香山 順一

開発革新の実践事例

Copyright 2014 FUJITSU COMPUTER TECHNOLOGIES LIMITED

ESEC2014 ミニセミナー

目 次

当社のご紹介

開発革新の実践

ファーストステージ

業務分析

セカンドステージ 開発プロセス改善の提案と実践

サードステージ フォローアップ

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当社のご紹介

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会社概要

株式会社 富士通コンピュータテクノロジーズ

設立 1983年

事業所 川崎本社、豊橋事業所、長野事業所

事業内容

サーバ、ストレージ

モバイル端末、車載/FA機器、画像認識

ハードウェア、ネットワーク、検証ソリューション

従業員数 536名

組込みソフトウェア開発 300名

組込みハードウェア開発 50名

組込みプラットフォーム 35名

テストプログラム開発/検証評価 100名

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開発革新の実践

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組込みソフトウェア開発支援サービス

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士気低下 品質低下

クローン コード散在 工程遅延

属人化 管理者 不在

蓄積している技術で 一緒に実践

課題抽出 施策計画/実施

現場、現物、現実で 可視化し課題を抽出

施策チェック

施策を15の カテゴリでチェック

PDCAサイクル

開発革新 ⇒ 組込み開発に特化した仕組みを導入、 現場と管理のギャップを埋める

従来手法の限界

多機能、短納期 コスト/仕様の問題を

組込みソフトで吸収 職人芸、コピペ開発

組込みソフトウェア開発の特色

その結果

Know How

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A社様について

組込みソフトウェアによる品質問題で出荷遅延が常態化。 また、出荷後のトラブルも多く、保守費用がかさんでいた。

経営層が組込みソフトウェアの設計品質やプロセスに問題が あると感じていた事から、弊社に改善を依頼。

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出荷 遅延

組込みソフト開発チーム

開発プロセスに疑問

経営層

当社

改善 依頼

障害

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ファーストステージ 業務分析

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組込みソフト開発チーム 当社

チェックシートによる 診断実施

A社様状況(簡易診断)

15のカテゴリからなるチェックシートを用いて、 開発プロセスの熟成度を簡易診断

0

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4

統合

スコープ

タイム

コスト

品質

人的資源

コミュニケーション リスク 調達

商品

技術

組織

基本動作

顧客

課題管理

顧客からの 信頼、技術は 高いと診断

品質、コスト、時間 については、 低いと診断

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A社様状況(ヒアリング実施)

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設計 製造 試験

インプット不明(口頭による説明のみ)

工程区切り不明 網羅性が不明

設計資料は メモ類で散在

チェックシートによる診断

個人による 版数管理

リーダ 担当

担当

役割不明

成果物は、設計メモ、ソースと オブジェクト。それらも書面に よる管理ができていない。 ⇒ 開発のたびに余計な工数

(コスト)がかかる

要件/仕様は口頭。 手戻り発生 計画が曖昧。工程移行がうやむや。 工程遅延 試験実施の項目が体系だってない。 品質問題 ⇒出荷までに開発できない

責任所在が曖昧。 ⇒製品出荷の成否は個人

ヒアリングによる詳細診断 現場の本音を探る

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セカンドステージ

開発プロセス改善の提案と実践

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期待する効果

上流工程で品質確保。手戻りを削減

仕様変更や派生開発時の影響範囲の見極めが容易化

遅れの見える化で、迅速な対応策の検討を実現。 予定出荷日に対する実現性を向上

開発プロセスの重要性を理解し、担当者および チーム力向上

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A社様改善提案

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問題 課題 対策

期日までに開発 できない(出荷遅延)

開発手法(プロセス)の改善

①開発プロセス策定 ②規約類の整備 ③文書フォーマットを提供し、

書面化して成果物を残す

余計な工数(コスト)がかかる

開発環境 (ツール)の整備

①要件管理、問題管理、版数管理の環境整備(ツール整備)

②運用手順の整備と導入教育、 保守手順の教育

製品出荷の成否は 個人

チーム力アップ ①製品開発を通じて、プロセス 教育、 開発レビュー、問題検討、 不足文書の作成(技術文書)

100点を目指しつつ、まずは50点で。 一時的に工数が増えても、効果が すぐに見える改善を実施する。

お客様の運用にマッチしたご提案

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開発手法の改善

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フォーマット提示

ソース コード

要件定義書・各種仕様書 こちらから、サンプル提示

リバース

仕様書整備

身丈にあうプロセス作成

開発プロセス策定・教育

教育の実施

提示だけでは、 作成は困難

・承認プロセス確立

・レビュー

(ステークホルダー,

チーム内、管理者)

・成果物管理

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開発環境の改善

開発の運用プロセスに沿った開発環境の構築 ⇒開発プロセスに沿った運用プロセスにカスタマイズ

⇒成果物の版数管理、障害管理、要件管理など管理ツールに より定量的に管理することのメリットを体感

Ex.情報共有(例えば障害数)、版数管理一元化と成果物共有 問題発生時の早期検知と早い段階でのアクション判断

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Redmine

Subversion

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チーム力アップ

我々も開発メンバーとして開発の一部を担当

1. 我々がお手本となりプロセスに沿った開発をけん引

2. 組込みソフト開発の要件管理や開発計画書の作成を補佐 ⇒ステークホルダとの早い段階での意思疎通

3. 進捗および品質を数値による予実管理で実施 ⇒進捗遅延や品質低下の予兆を見逃さない 管理者と現場の意思疎通と、次のアクション実行

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予実チェック

開発計画書

是正・予防処置 開発作業

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効果

上流工程で問題の潰しこみができ、手戻りを削減。 テスト工程での手戻りは90%削減。工数は50%削減

ハードウェアのワークアラウンドや仕様変更、派生開発時の 影響範囲の見極めが容易化。 既存プログラムのリファクタリングは見送り。新規/重要プログラムに

ついては、部品化を導入して局所化を実現。

遅れの見える化で、迅速な対応策の検討が実現。予定出荷に対する実現性を向上。 予定通りの出荷達成。出荷後障害も0件

開発プロセスの重要性を理解し、担当者およびチーム力向上 関連部門を巻き込んで実施。特に要件管理の重要性を理解し、2ラウン

ド、3ラウンドで段階的にチーム力をステップアップ。

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サードステージ フォローアップ

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5統合

スコープ

タイム

コスト

品質

人的資源

コミュニケーション リスク 調達

商品

技術

組織

基本動作

顧客

課題管理

お客様自身による運用

第三者機関として開発プロセスをフォローアップ。 ⇒定期的にチェックシートによるプロセスチェックを実施。 結果を部門長に報告 ⇒三現主義により、現場の想いも可視化させ報告

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予実チェック

開発計画書

是正・予防処置 開発作業

報 告

現場の想いを代弁

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最後に

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組込みOS 検証

アーキテクト

プロマネ

コスト超過 品質低下

クローン コード散在

工程遅延

属人化 マネージメント不備

組込み開発のエキスパート集団が、 現場と管理者のギャップを埋める具体的な取り組みを提案し 開発を支援して御社のQCD改善に協力いたします

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