(乾式) CRF3 · 2018. 2. 16. · crf3 第2版...

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排気ガス処理装置(乾式) CRF3 第2版 この度は、ヤマト科学の排気ガス処理装置をお買い上げい ただきまして、誠にありがとうございます。 本機を正しく使っていただくために、お使いの前にこの 「取扱説明書」と「保証書」をよくお読みください。お読みに なった後は「保証書」とともにいつでも使用できるように、 大切に保管してください。 警告:取扱説明書本文に出てくる重要警告事項の部 分は製品を使用する前に注意深く読み、よく 理解してください。

Transcript of (乾式) CRF3 · 2018. 2. 16. · crf3 第2版...

  • 排気ガス処理装置(乾式)

    CRF3

    第2版

    ● この度は、ヤマト科学の排気ガス処理装置をお買い上げい

    ただきまして、誠にありがとうございます。

    ● 本機を正しく使っていただくために、お使いの前にこの

    「取扱説明書」と「保証書」をよくお読みください。お読みに

    なった後は「保証書」とともにいつでも使用できるように、

    大切に保管してください。

    警告:取扱説明書本文に出てくる重要警告事項の部分は製品を使用する前に注意深く読み、よく

    理解してください。

  • 目次

    1.安全上の注意 ............................................................. 1 絵表示の説明....................................................................... 1 シンボルマーク一覧................................................................. 2 警告・注意......................................................................... 3

    2.ご使用前に ............................................................... 5 据え付け方と使用前の準備........................................................... 5 据え付け方法について............................................................... 7 ユーティリティの接続工事について................................................... 8

    3.各部の名称とはたらき ..................................................... 9 外観図(CRF3-19).................................................................. 9 フローシート...................................................................... 10

    4.ご使用方法 .............................................................. 11 運転方法.......................................................................... 11

    5.接続するドラフトチャンバーの選定 ........................................ 12

    6.吸着剤の寿命計算方法 .................................................... 13 活性炭(グレード Kタイプ)........................................................ 13 化学吸着剤(グレード A2,E2,F,O2 タイプ) ........................................... 14 各種ガスに対する活性炭の性質(活性炭の吸着保持量) ................................ 15

    7.取扱い上の注意 .......................................................... 16 操作上の注意...................................................................... 16 メンテナンスについて.............................................................. 16 その他............................................................................ 17

    8.お手入れのしかた ........................................................ 18 日常の点検/お手入れ............................................................... 18

    9.長期間使用しないとき、廃棄するとき ...................................... 19 廃棄するときのお願い.............................................................. 19

    10.困ったときは ........................................................... 20 故障診断方法...................................................................... 20

    11.アフターサービスと保証 ................................................. 21 修理を依頼されるときは............................................................ 21

    12.仕 様 ................................................................. 22

    13.結線図 ................................................................. 23

    14.危険物一覧 ............................................................. 24

  • 1

    1.安全上の注意 絵表示の説明

    絵表示について

    この取扱説明書および商品には、安全にお使いいただくためのいろ いろな絵表示をしています。その内容を理解することなく誤った取 り扱いをすることによって生じる内容を、次のように区分しており ます。内容をよく理解してから本文をお読みください。

    警 告 人が死亡または重傷(注 1)を負う恐れがある内容を示しています。

    注 意 人が軽傷(注 2)を負う恐れおよび物的損害(注 3)を受ける恐れがある内容を示しています。

    (注 1)重傷とは、けが、感電、骨折、中毒などの後遺症が残るものおよび 治療に入院や長期通院を要するものをいう。

    (注 2)軽傷とは治療に入院や長期通院を要さないけがや感電などをいう。

    (注 3)物的損害とは設備・機器や建物等の財産にかかわる損害をいう。

    絵表示の意味

    この絵表示は、「警告」(「注意」を含む)を促す事項を示しています。 この絵表示の近くに、具体的な警告内容を表記しています。

    この絵表示は禁止事項を示しています。

    この絵表示の近くに、具体的な禁止内容を表記しています。

    この絵表示は、必ず実行してほしい事柄を示しています。

    この絵表示の近くに、具体的な指示内容を表記しています。

  • 2

    1.安全上の注意 シンボルマーク一覧

    警 告

    警告一般 高電圧注意 高温注意 駆動部注意 爆発注意

    注 意

    注意一般 感電注意 やけど注意 空焚き注意 水漏れ注意

    水専用 劇毒物注意

    禁 止

    禁止一般 火気禁止 分解禁止 接触禁止

    強 制

    強制一般 アース線接続 水平設置 電源プラグを抜く 定期点検

  • 3

    1.安全上の注意 警告・注意

    警告

    引火性、爆発性のあるガス雰囲気中での使用禁止

    引火性、爆発性のある雰囲気中では絶対に使用しないでください。

    本機は防爆構造ではありませんので、火災・爆発の原因となります。

    本機は分解、改造しないでください。

    本機は絶対に分解、改造しないでください。火災、感電等の事故の原因となります。

    架台内に薬品等の収納はしないでください。

    架台内に酸・アルカリ・有機溶剤等を収納しますと、薬品類の揮発等により架台本体や配管類、電気

    部品類の腐蝕原因になります。また、薬品類の反応により爆発するおそれもあります。

    架台内ジョイントボックス感電注意。

    架台内ジョイントボックスには積算時間用電源が接続されておりますので、濡れた手では絶対に触ら

    ないでください。感電する場合があります。

    過塩素酸類の実験には使用しないでください。

    過塩素酸類を使用しますと、本体の内外装が侵食されて誘爆の原因になります。

    排風機の停止時には実験作業を停止してください。

    排風機がモータ故障や停電時に停止した場合には、速やかに実験作業を停止し、主電源を切って、空

    気のきれいな場所に退避してください。

    放射線物質は使用しないでください

    本機は放射線物質を取り扱う対応商品ではありません。使用しないでください。

    生物体は使用しないでください

    本機は生物体(特に病原性)を取り扱う対応商品ではありません。使用しないでください。

  • 4

    1.安全上の注意 警告・注意

    注意

    雷が鳴り始めたら

    雷が鳴り始めたら、すぐに電源を切ってください。火災、感電の原因となります。

    消火器をご用意ください

    火災に備えて、ドラフトチャンバーの付近に消火器をご用意ください。

    熱源使用注意

    吸着塔に標準装備されている吸着剤グレードKタイプは活性炭ですので、一般的に 40℃未満のガス

    温度で性能が発揮されます。40℃以上になると著しく性能が低下しますので、熱源の使用にはご注意

    ください。

    プレフィルターの洗浄厳守

    差圧計の表示が 15~20mmH2Oになったら、プレフィルターが目詰りしているので、水、エアー等に

    より洗浄してください。

    吸着剤の交換時期にご注意ください

    積算時間計が吸着剤の寿命時間となったら、吸着剤を交換してください。吸着剤の寿命計算は P.13

    ~「吸着剤の寿命計算方法」を参照してください。

    本体について

    本体外装表面は耐薬品性焼付塗装を施してありますが、傷を付けると塗装がはがれて、腐食の原因に

    なります。

    排気ガスの逆流防止

    作業終了後、残留している排気ガスの逆流を防止するために、しばらくの間(10 分程度)排気運転

    を継続してください。

    対象ガスによる吸着剤の選定

    吸着塔に標準装備されている吸着剤は中性ガス用です。対象ガスにより脱酸性ガス用または脱塩基ガ

    ス用吸着剤を用途別に選定してください。

    高温雰囲気下での使用禁止

    本機の使用温度範囲は 5~35℃です。設置する場所の雰囲気温度は 5~35℃にしてください。

  • 5

    2.ご使用前に 据え付け方と使用前の準備

    警告

    1.設置場所にご注意ください

    ● 特に次のような場所への設置はしないでください。

    ・ 凹凸した床面、汚れた床面

    ・ 可燃性ガス・腐食性ガスのある所

    ・ 湿気の多い所

    ・ 温度差の激しい所

    ・ 周囲温度が 35℃以上のなる所や温度差の激しい所

    ・ 振動の多い所

    2.引火性、爆発性のあるガス雰囲気中での使用禁止

    ● 引火性、爆発性にあるガス雰囲気中では、絶対に使用しないでください。本機は防爆構造で

    はありませんので、スイッチの「ON」「OFF」のとき及び動作中にアークの発生を伴い、火災・

    爆発の原因となります。

    ● 引火性、爆発性のあるガスについては「P.24 危険物一覧」を参照してください。

    CRF 3

    爆発性ガス

  • 6

    2.ご使用前に 据え付け方と使用前の準備

    3.改造はしないでください 4.水平な場所に設置してください ●故障に原因になりますのでお客様による

    改造は絶対にしないでください。

    ●本機はできるだけ水平な場所に設置し

    てください。水平に据え付けませんと思

    わぬトラブルや故障を引き起こしかねま

    せん。

    CRF 3

    改造

    CRF 3

    5.据え付けは

    ● 不意の地震や衝撃等により、本機が倒れてけがをするおそれがあります。人通りの多い場所を

    さけるなどの安全防止対策を講じることをお勧めします。

  • 7

    2.ご使用前に 据え付け方法について

    本製品は、架台、上台(吸着塔部)、付属品(段ボール箱)の 3梱包になっています。下記の

    要領で据付を行ってください。

    ① はじめに、所定の位置に架台を置きます。ただし上台を重ねる時に不便な位置の場合はあら

    かじめ前に出しておき、上台を重ねた後に所定の位置へ寄せる方法で行ってください。

    注意 本製品の使用温度範囲は 5~35℃です。設置する場所の雰囲気温度は5~35℃にしてください。

    ① 次に上台を重ねます。重ね合わせた後に、上台と架台を付属のねじで固定してください。

    注意 上台を持ち上げる際は必ず 5 名以上で行ってください。 上台を持ち上げる際は各位置を均等に持ち上げてください。

    警告 パーツフィルター(吸着剤)は吸着塔へ装填された状態で出荷されますが、1 枚あたりの重量が約 2.5kg あるため、上台はかなり重くなっています。搬入、据付時に差し支えのある場合は、点検口よりパ

    ーツフィルターを抜き取り、設置が完了した後に再度装填する方法

    をとってください。その場合はゴム手袋を着用し、パーツフィルタ

    ーの仮置場をビニールシート等で保護した後に行ってください。

  • 8

    2.ご使用前に ユーティリティの接続工事について

    警告 配管・配線の接続は、お買い上げの当社営業所、販売店、または設備工事業者に依頼してください。配管・配線の接続には専門の知識・技能等が必要であり、これを有しない人が接続を行いますと、ガス

    漏れや感電・火災の原因になりますのでご注意ください。

    ダクト接続工事について

    ダクト径は各形式により異なります(P.22「仕様」参照)。接続は付属の合フランジ、または

    同等のフランジにより行ってください。

    注意 吸込口、排気口を間違わないようご注意ください。

    電気配線接続工事について

    注意 配線工事は電源が切れているのを確認してから行ってください。

    ① ドラフトチャンバー等の制御盤からの、積算時間計用電源(有電圧 2芯)をジョイントボッ

    クス内の端子(1,S)に接続してください。積算時間計用電源は 200V で、排風機の運転スイ

    ッチを ON にすることにより閉となり、OFF にすることにより開となる回路としてください。

    ② 接続が完了したら、ドラフトチャンバー等の運転スイッチを ON にすることにより積算時間

    計が稼動し、操作パネルのモニターの時間が加算されていくのを確認してください。

  • 9

    3.各部の名称とはたらき 外観図(CRF3-19)

    № 名 称 № 名 称

    1 パーツフィルター(吸着剤) 5 ジョイントボックス(端子台付)

    2 プレフィルター 6 吸込口

    3 吸着剤用積算時間計 7 排気口

    4 プレフィルター用差圧計 8 フィルター交換口

  • 10

    3.各部の名称とはたらき フローシート

    本排気ガス処理装置の吸着機構は次の順序で行われます。

    <排気ガスのフロー>

    ① の吸込口へドラフトチャンバーからの有害ガスが入ります。

    ② ドラフトチャンバーからの有害ガスは、の吸着塔内のダクトを通りのプレフィルターに

    入ります。ここではガス中の粗塵を捕集し吸着剤の目詰まりを防ぎます。

    ③ の吸着剤の段階で、活性炭または化学吸着剤により排気ガス中の有害物質を吸着します。

    ④ 処理された排気ガスはを通り、接続された排気ダクトより外気へ放出されます。

  • 11

    4.ご使用方法 運転方法

    ① 本装置には運転用のスイッチ、操作回路等は付属されておりません。接続されたドラフトチ

    ャンバー等により排風機を稼動させてください。

    ② 排風機を稼動させる前に、点検蓋が完全に締められ、リーク等がないか確認してください。

    ③ 排気風量が多すぎると除去効率に影響を与えるので、接続されたドラフトチャンバー等に付

    属されている排気ダンパーにより、適正な風量となるように調整してください(本装置には

    排気ダンパーは付属されておりません)。

  • 12

    5.接続するドラフトチャンバーの選定

    本製品とドラフトチャンバーの組み合わせは下表の通りとなります。

    型 式 排気風量

    (m3/min) 適合ドラフトチャンバー

    CRF3-12 12 RFS-120 または同排気風量の局所排気装置

    CRF3-19 16~19 RFS-150,180 または同排気量の局所排気装置

    CRF3-45 45 RFS-120,150,180 の有機則対応風量(扉全開時面風速平

    均 0.6m/S)または同排気風量の局所排気装置

    ※ CRF3-45 に RFS 型(有機則対応風量)を接続させる場合は、ドラフトチャンバーは特型と

    なります。

  • 13

    6.吸着剤の寿命計算方法 活性炭(グレード K タイプ)

    WG=(WA×S)×η ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ①

    WG : 対象ガスの許容吸着量(g)

    WA : 吸着剤重量(kg)

    S : 対象ガスの吸着量(kg/kg、安全率として 2~3 割減らす)

    η : 吸着効果(計算上 1 とする)

    L =(WG×22400)/[ C×Q×60×{273/(273+t)}× M ] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ②

    L : 寿命(H)

    C : 対象ガス成分濃度(ppm)

    Q : 処理風量(m3/min)

    t : 排気温度(℃)

    M : 対象ガス成分分子量(g/mol)

    ■ 計算例

    〈 設定条件 〉

    • 形式 : CRF3-19L • 対象ガス成分濃度(C): 20(ppm)

    • 対象ガス名 : トルエン • 処理風量(Q): 19(m3/min)

    • 吸着剤重量(WA): 40(kg) • 排気温度(t): 25(℃)

    • 対象ガスの吸着量(S): 0.29×1000×0.7=203(kg/kg)

    • 対象ガスの成分分子量(M): 92(g/mol) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 ページ参照

    ①式より

    WG =(40×203)×1

    = 8,120(g)

    これを②式に代入すると

    L =(8,120×22400)/[ 20×19×60×{273 /(273+25)}× 92 ]

    = 95(H)

    1 日のドラフトチャンバー運転時間を 5 時間とすると

    95(H)÷ 5(H)= 19(日)

    となり、活性炭の交換時期の目安は 19 日後となります。

  • 14

    6.吸着剤の寿命計算方法 化学吸着剤(グレード A2,E2,F,O2 タイプ)

    M=C/V・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ①

    M : 吸着剤消費量(g/m3)

    C : 対象ガス成分濃度(ppm)

    V : 1ppm あたりの対象ガス浄化空気量(m3/g)

    対象ガス 浄化空気

    量 対象ガス 浄化空気量 対象ガス 浄化空気量

    アンモニア(F) 166.7 アセトアルデヒト(E2) 43.5 トリメチルアミン(E2) 14.3

    二酸化窒素(O2) 88.3 エタノール

    (E2) 65.6 スチレン(E2) 10.6

    亜硫酸ガス

    (E2) 43.5

    硫化メチル

    (E2) 21.3 硫化水素(E2) 42.4

    一酸化窒素

    (E2) 42.5

    メチルメルカプタン

    (E2) 14.3 二硫化メチル(E2) 8.9

    ※( )内は吸着材のグレードを示します。

    L=(WA×R×1000)/(M×Q×60) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ②

    L : 寿命(H)

    WA : 吸着剤重量(kg)

    Q : 処理風量(m3/min)

    R : 対象物質・濃度・効率・寿命などの設計条件による係数(0.1~0.5)

    ■ 計算例

    〈 設定条件 〉

    • 形式 : CRF3-19L • 対象ガス浄化空気量(V): 166.7(m3/g)

    • 対象ガス名 : アンモニア • 吸着剤重量(WA): 40(kg)

    • 処理風量(Q): 19(m3/min) • 対象ガス成分濃度(C): 20(ppm)

    • 設定条件による係数(R):0.3

    ①式より

    M = C/V

    = 20/166.7

    = 0.12(g/m3)

    これを②式に代入すると

    L =(40×0.3×1000)/(0.12×19×60)

    = 87(H)

    1 日のドラフトチャンバー運転時間を 5 時間とすると

    87(H)÷ 5(H)≒17(日)

    となり、吸着剤の交換時期の目安は 17 日後となります。

  • 15

    6.吸着剤の寿命計算方法 各種ガスに対する活性炭の性質(活性炭の吸着保持量)

    ※吸着剤=活性炭保持量(吸着)20℃ 760mmHg(%WT:kg/kg)

    科学名称 元素記号 分子量 吸着量 科学名称 元素記号 分子量 吸着量

    ア ク リ ル 酸 C3H4O2 72.1 20% 酢 酸 メ チ ル C3H6O2 74.1 16

    ア クロ レイン C3H4O 56.1 15 三 酸 化 イ オ ウ

    ( 無 水 硫 酸 )SO3 80 dry 15

    ア セ チ レ ン C2H2 26.0 2 ジエチルケトン C3H10O 86.1 30

    ア セ ト ア ル テ ゙ ヒ ト ゙ CH3SHO 44 7 四 塩 化 炭 素 CCl4 154 45

    ア セ ト ン C3H6O 58.0 15 ジクロルメタン

    (塩化メチレン)CH2Cl2 84.9 25

    ア ミ ル ア ル コ ー ル C5H12O 88.2 35 臭 化 水 素 HB1 80.9 12

    亜 硫 酸 ガ ス

    (二酸化イオウ) SO2 64.0 dry 10 硝 酸 HNO3 63 20

    ア ン モ ニ ア NH3 17.0 僅少 臭 素 B1 80 40

    イソプロピルアルコール C3H8O 60.0 26 ス カ ト ー ル C9H9N 131 25

    イソプロピルエーテル C6H14O 102 18 フ ッ カ 水 素 HF 20 10

    インドール(インドレニ

    ン) C8H7N 117 25 フ ゙ チ ル ア ル コ ー ル C4H10O 74.1 30

    エ チ ル ア ル コ ー ル C2H6O 46.1 21 フ ゙ チ ル ア ル テ ゙ ヒ ト ゙ C4H6O 72.1 20

    エチルエーテル C4H10O 74.1 15 ブチルエーテル C5H16O 130 20

    エ チ レ ン C2H2 28.1 3 デ カ ン C10H22 142 25

    塩化イソプロピル C3H7Cl 78.5 20 ト ル エ ン C7H6 92 29

    塩 化 エ チ ル C2H3Cl 64.5 12 二 酸 化 窒 素 NO2 46 10

    塩 化 ブ チ ル C4H9Cl 92.6 25 ニ コ チ ン C10H14N2 162 20

    塩 化 メ チ ル CH3Cl 50.5 5 ニトロベンゼン C6H34NO2 123 20

    塩 素 Cl 35.5 15 乳 酸 C3H6O3 90 30

    オ ク タ ン C5H15 114 25 二 酸 化 炭 素 CO2 44 15

    オ ゾ ン O3 48 分解 二 硫 化 炭 素 CS2 76.1 15

    カ プ リ ル 酸 C5H14O2 144 35 ノ ナ ン C9H20 128 25

    ギサン(蟻酸) CH2O2 46 7 パ ル ミ チ ン 酸 C10H32O2 256 35

    キ シ レ ン C5H10 106 34 ビ リ ジ ン C19H16O6 340 25

    吉 草 酸 C3H10O2 102 35 プ ロ ビ オ ン 酸 C3H6O2 74.1 40

    ク レ ゾ ー ル C7H5O 108 30 プロビルメルカプタン C3H6S 76.2 25

    ク ロ ト ン ア ル テ ゙ ヒ ト ゙ C4H6O 70.1 30 ベ ン ゼ ン C6H6 78.1 24

    ク ロロ ホルム CHCl3 119 40 メ ン ト ー ル C10H20O 156 20

    酢 酸 C2H4O2 60 40 ヨ ウ 素 I 126.91 40

    酢 酸 ア ミ ル C7H14O2 130 34 酪 酸 C4H6O2 88.1 40

    酢 酸 エ チ ル C4H8O2 88.1 19 硫 化 水 素 H2S 34 dry 3

    酢 酸 ブ チ ル C6H12O2 116 28 硫 酸 H2SO4 98 30

  • 16

    7.取扱い上の注意 操作上の注意

    危険 放射性物質は使用しないでください。 放射性物質を取り扱う実験等は、専用の施設で行ってください。 生物体(特に病原性)は使用しないでください。 生物体を取り扱う実験等は、専用の施設で行ってください。

    警告 引火性・爆発性のあるガス雰囲気中で使用しないでください。 本機は防爆構造ではありませんので、スイッチの「ON・OFF」によるアークの発生等により、火災・爆発の原因になります。

    V 型の吸着塔は硬質塩化ビニール製です。入口ガス温度は 50℃以下としてください。また、吸着剤グレード Kタイプは活性炭ですので、40℃以上になると著しく性能が落ちることがあ

    ります。熱源の使用にはご注意ください。

    架台内部には腐食性ガス、引火性ガス等の発生する物を収納しないでください。

    メンテナンスについて

    吸着剤のメンテナンスについて ① 操作パネルの積算時間計が吸着剤の寿命時間となったら交換が必要です。吸着剤の寿命計算

    は P.13~「6.吸着剤の寿命計算方法」を参照してください。

    ② 上台の扉を開き、内部吸着塔の点検蓋をノブ(L 型)または PVC ボルト(V 型)を緩めて外

    してください。

    ③ 蓋を外したら、パーツフィルターを 1枚ずつ手前に引き抜いて、新しいものと交換してくだ

    さい。(吸着剤グレード Kタイプのみ、吸着した薬品によっては再生が可能な場合もありま

    すのでご相談ください。)

    ④ 点検蓋密閉用のパッキンが腐食している場合は交換してください。

    ⑤ 使用済みのパーツフィルターは産業廃棄物となりますので、一般のゴミとしては処理できま

    せん。当社、または専門の業者へ処理を依頼してください。

    プレフィルターのメンテナンスについて ① 操作パネルの差圧計の表示が 15~20mmH2O となったらプレフィルターが目詰まりをおこして

    いますので、メンテナンスが必要です。

    ② 上台の扉を開き、内部吸着塔の点検蓋をノブ(L 型)または PVC ボルト(V 型)を緩めて外

    してください。

    ③ 蓋を外したらプレフィルターを手前に引き抜いて取り出し、フィルターを枠から外して、水、

    エアー等により洗浄してください。再生が完了したら枠に入れ元に戻してください。薬品の

    付着等でフィルターの汚れがひどい場合は新しいものと交換してください。

    ④ 点検蓋密閉用のパッキンが腐食している場合は交換してください。

  • 17

    7.取扱い上の注意 その他

    警告 ジョイントボックスでの感電にご注意ください。 ジョイントボックス内には積算時間計用電源が接続されていますので、感電に注意してください。

    ジョイントボックスの改造は行わないでください。

    ジョイントボックス内の部品、配線等を改造すると、故障・火災の原因になります。

    停電復帰について 運転中に停電等で停止状態になって再び給電された場合、本機は初期状態になります。

    速やかに周辺機器を停止させ、実験を中止し、設備の点検を行ってください。

    ただし、完全に排気されなかったガスが逆流する可能性があり、非常に危険ですので十分気を付け

    てください。

  • 18

    8.お手入れのしかた 日常の点検/お手入れ

    注意

    本体

    ●表面の汚れはよく絞った柔らかい布で拭き取ってください。直接水をかけないでください。感電の恐

    れがあります。ベンジン、シンナー、クレンザーなどで拭いたり、たわしでこすったりしないでくだ

    さい。塗装を傷め、錆の原因となります。

    ◆ご不明な点がありましたら、すぐにお買い上げの販売店またはヤマト科学営業所までご連絡ください。

  • 19

    9.長期間使用しないとき、廃棄するとき

    警告 注意 長期間使用しないとき

    ●ドラフト側の電源を切ってください。

    廃棄するとき

    ●子供が遊ぶような所に放置しないでください。

    ●駆動部を全て外してください。

    ●通常は粗大ゴミ扱いで処分してください。

    廃棄するときのお願い

    地球環境の保全にご配慮ください

    廃棄するときは環境保全の観点から可能な限り解体され、分別廃棄またはリサイクルされることをお

    願いします。本装置の主要構成部品および使用材料は下記の通りです。

    主要部品名 材 質

    本体部の主要構成部品

    外装 鋼板、メラミン・エポキシ複合樹脂塗料

    吸着塔 CRF3-□□L:ステンレス鋼板 SUS304

    CRF3-□□V:硬質塩化ビニール

    吸着剤 活性炭(K)、化学吸着剤(A2、E2、F、O2)

    電気系の主要構成部品

    配線材 ガラス繊維、難燃性ビニール、銅、ニッケル等の複合品

    シール類 樹脂系材料

  • 20

    10.困ったときは 故障診断方法

    症 状 原 因 対 策

    吸着剤が、除去しようとする有

    毒ガスに適したグレードでな

    除去しようとする有毒ガスに適したグ

    レードの吸着剤に交換する

    処理風量が設定値より多い 接続されたドラフトチャンバー等の排

    気ダンパーで調整する

    有毒ガスが除去できない

    吸着剤の寿命 吸着剤を交換する

    積算時間計の配線がドラフト

    チャンバー等に接続されてい

    ない

    P.7~「据付方法について」を参照に配

    線を行う 積算時間計が作動しない

    積算時間計の故障 積算時計を交換する

    吸着塔と差圧計間のチューブ

    がゴミ等により目詰まりを起

    こしている

    チューブのゴミを取り除く。またはチ

    ューブを交換する

    チューブが外れている チューブを接続する

    差圧計が作動しない、また

    は「0」以下を指した状態

    で止まっている

    差圧計の故障 差圧計を交換する

    吸着塔から風切り音が発

    生している

    点検蓋が完全に閉まっていな

    いため、リークしている

    点検蓋のノブ(L 型)または PVC ボル

    ト(V 型)を増締めし、リークをなく

    す。

    ※ ノブ、PVC ボルトの締めすぎにはご

    注意ください

    停電になったときは 運転中に停電等で停止状態になって再び給電された場合、本機は初期状態になります。

    速やかに周辺機器を停止させ、実験を中止し、設備の点検を行ってください。

    ただし、完全に排気されなかったガスが逆流する可能性があり、非常に危険ですので十分気を付けて

    ください。

  • 21

    11.アフターサービスと保証 修理を依頼されるときは

    修理を依頼されるときは

    万一以上が発生しましたら、ただちに運転を中止して電源スイッチを切り、お買い上げの販売店または、

    ヤマト科学営業所までご連絡ください。

    ご連絡いただきたい内容

    ●製品の形式名

    ●製造番号

    ●お買い上げ年月日

    ●故障の内容(できるだけ詳細に)

    サービスマンがお伺いした折りには、保証書を必ずご提示ください。

    保証書(別に添付してあります)

    ●保証書はお買い上げの販売店あるいは、ヤマト科学営業所からお渡ししますので、「販売店名、お買い

    上げ日」等の記入をお確かめの後、大切に保管してください。

    ●保証期間は、お買い上げいただいた日から1ヶ年です。保証書の記載内容により、無料修理いたします。

    ●保証期間経過後の修理については、お買い上げの販売店あるいは、当社営業所にご相談ください。修理

    によって機能が維持できる場合は、お客様のご要望により有料で修理いたします。

    保証書または本機に取付けてある銘板をご覧ください。

  • 22

    12.仕 様

    型 式 CRF3-12 CRF3-19 CRF3-45

    外形寸法 W×D×H(mm) 650×750×2350 750×750×2350 1050×750×2350

    外 装 冷間圧延鋼鈑(SPCC) 耐薬品性焼付塗装

    色)本体;ホワイト(マンセル N9.02 近似色)

    吸 着 塔 CRF3-□□-L:ステンレス鋼板(SUS304)

    CRF3-□□-V:硬質塩化ビニール

    吸着材(グレード) 活性炭(K) 化学吸着剤(A2,E2,F,O2)

    L 型 SUS-304φ250 SUS-304 350×250 吸込口ダクト

    (mm) V 型 PVC 内径φ261mm 外径φ267mm PVC 350×250

    L 型 SUS-304φ250 SUS-304 350×250 排気口ダクト

    (mm) V 型 PVC 内径φ261mm 外径φ267mm PVC 350×250

    処理風量 (m3/min) 12 16~19 28~45

    機内圧損(Pa/mmH2O)※ 196/20 294/30 294~490/30~50

    装 備

    • 差圧計(0~50 mmH2O) • 積算時間計(0~9999.9H) • ジョイントボックス(端子台付)

    /各 1個

    付 属 品 • 取扱説明書,補修塗料

    /各 1個

    本体重量(kg) 180 240 350

    ※ 機内圧損はプレフィルター最終圧損 15mmH2O/147Pa にて算出

  • 23

    13.結線図

    200V 回路

    1

    積算時間計

    記 号 部 品 名

    H 積算時間計

  • 24

    14.危険物一覧

    本機では爆発性物質、可燃性物質、さらにそれらを含有する物質は絶対に使用しないで

    ください。

    ①ニトログリコ-ル、ニトログリセリン、ニトロセルロ-ズ、その他の爆発性の硝酸エ

    ステル類

    ②トリニトロベンゼン、トリニトロトルエン、ピクリン酸、その他の爆発性のニトロ化

    合物

    爆発性物質

    爆発性の物

    ③過酢酸、メチルエチルケトン過酸化物、過酸化ベンゾイル、その他の有機過酸化物

    発火性の物

    金属「リチウム」、金属「カリウム」、金属「ナトリウム」、黄りん、硫化りん、赤り

    ん、セルロイド類、炭化カルシウム(別名カ-バイド)、りん化石灰、マグネシウム粉、

    アルミニウム粉、マグネシウム粉及びアルミニウム粉以外の金属粉、亜ニチオン酸ナト

    リウム(別名ハイドロサルファイト)

    ①塩素酸カリウム、塩素酸ナトリウム、塩素酸アンモニウム、その他の塩素酸塩類

    ②過塩素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム、その他の過塩素酸

    塩類

    ③過酸化カリウム、過酸化ナトリウム、過酸化バリウム、その他の無機過酸化物

    ④硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、その他の硝酸塩類

    ⑤亜塩素酸ナトリウム、その他の亜塩素酸塩類

    ⑥次亜塩素酸カルシウム、その他の次亜塩素酸塩類

    ①エチルエ-テル、ガソリン、アセトアルデヒド、塩化プロピレン、二硫化炭素、その

    他の引火点が零下 30 度未満の物

    ②ノルマルヘキサン、酸化エチレン、アセトン、ベンゼン、メチルエチルケトン、その

    他の引火点が零下 30 度以上 0 度未満の物

    ③メタノ-ル、エタノ-ル、キシレン、酢酸ペンチル(別名酢酸アミル)、その他の引

    火点が 0 度以上 30 度未満の物

    性 の 物 ④灯油、軽油、テレピン油、イソペンチルアルコ-ル(別名イソアミルアルコ-ル)、

    酢酸、その他の引火点が 30 度以上 65 度未満の物

    可燃性のガス

    水素、アセチレン、エチレン、メタン、エタン、プロパン、ブタン、その他の

    温度 15 度、1 気圧において気体である可燃性の物をいう

    (労働安全衛生施行令第 6 条別表第一より)

  • 責任範囲

    この取扱説明書に記載された取扱方法を必ず厳守して本機をご使用ください。 万一、取扱説明書に記載されている以外の内容でご使用され、事故又は故障が

    発生した場合、ヤマト科学株式会社は一切の責任を負いません。

    この取扱説明書で禁止している事項は、実施しないでください。

    思わぬ事故や故障を起こす原因となることがあります。

    お知らせ

    ●この取扱説明書の内容は、将来予告なく変更することがあります。

    ●落丁、乱丁本はお取替えいたします。

    取扱説明書

    排気ガス処理装置(乾式)

    CRF3

    第 1版 2001 年 3月 2日

    改 訂 2002 年 1月 21 日

    ヤマト科学株式会社

    〒103-8432

    東京都中央区日本橋本町二丁目 1番 6号

    カスタマーサポートセンター

    (フリーダイヤル)0120-405525

    http://www.yamato-net.co.jp