ニッスイプレート GVPC寒天培地Legionella...

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GVPC寒天培地 ニッスイプレート レジオネラ属菌の選択分離用培地 特徴 環境水などから Legionella 属菌を選択分離できます。 Legionella 属菌の増殖発育因子として、 L- システイン塩酸塩と ピロリン酸第二鉄が添加されています。 Legionella 属菌の発育促進物質として、活性炭、α- ケトグルタ ル酸および ACES 緩衝液が添加されています。 抑制剤としてグリシン、バンコマイシンおよびポリミキシン B を 含み、 Legionella 属の選択性を高め、さらにシクロヘキシミドに よって糸状菌等を抑制します。 使用上の注意・培地の使用法 本培地は、そのまま使用することは可能ですが、培地表面に凝 固水が認められるときには適度に乾燥させてからご使用くださ い。 Legionella 属菌の検出において、検体の前処理・培養および 同定法などの操作法は、各種公定書に従って行ってください。 発育例 Legionella 属菌は、比較的円形で湿潤した光沢のある灰白色集 落を形成します。 検体中の夾雑菌の抑制性を高めた処方となっていますが、前処 理をしていない検体からは、 Legionella 属菌以外の菌が発育す ることもあります。 培地の使用法 Legionella 属菌の培養は、湿度十分に保った環境で 36±1℃、 最長 7 日間まで培養してください。 Legionella 属菌を分離しやすくするためには、酸や熱による前 処理を行うと効果的です。 Legionella 属菌を含む検体の取扱いには、操作上でエアロゾル の発生に注意し、細菌学的知識と技能をもつ専門家が行うこと を推奨します。 Legionella pneumophila培養例 (弊社保存株) 品名 製品コ-ド 包装 希望納入価格(円) 貯法・使用期限 ニッスイプレート GVPC寒天培地 51059 10枚 3,000円 冷暗所(4~10℃)保存 禁凍結・製造後 4ヵ月間 四類感染症であるレジオネラ症の防止のため、厚生労働省は人工設備等の衛生管理と汚染水からの エアロゾル発生防止を推奨しています ニッスイプレート GVPC寒天培地は、環境水などからレジオネラ属菌を選択分離 するための各種公定書に準拠した培地です

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GVPC寒天培地ニッスイプレート

レジオネラ属菌の選択分離用培地

特徴● 環境水などから Legionella 属菌を選択分離できます。● Legionella 属菌の増殖発育因子として、L-システイン塩酸塩とピロリン酸第二鉄が添加されています。

● Legionella 属菌の発育促進物質として、活性炭、α-ケトグルタル酸およびACES緩衝液が添加されています。

● 抑制剤としてグリシン、バンコマイシンおよびポリミキシンBを含み、Legionella 属の選択性を高め、さらにシクロヘキシミドによって糸状菌等を抑制します。

使用上の注意・培地の使用法● 本培地は、そのまま使用することは可能ですが、培地表面に凝固水が認められるときには適度に乾燥させてからご使用ください。

● Legionella 属菌の検出において、検体の前処理・培養および同定法などの操作法は、各種公定書に従って行ってください。

発育例● Legionella 属菌は、比較的円形で湿潤した光沢のある灰白色集落を形成します。

● 検体中の夾雑菌の抑制性を高めた処方となっていますが、前処理をしていない検体からは、Legionella 属菌以外の菌が発育することもあります。

培地の使用法● Legionella 属菌の培養は、湿度十分に保った環境で36±1℃、最長7日間まで培養してください。

● Legionella 属菌を分離しやすくするためには、酸や熱による前処理を行うと効果的です。

● Legionella 属菌を含む検体の取扱いには、操作上でエアロゾルの発生に注意し、細菌学的知識と技能をもつ専門家が行うことを推奨します。

Legionella pneumophila培養例(弊社保存株)

品名 製品コ-ド 包装 希望納入価格(円) 貯法・使用期限

ニッスイプレート GVPC寒天培地 51059 10枚 3,000円 冷暗所(4~10℃)保存 禁凍結・製造後4ヵ月間

四類感染症であるレジオネラ症の防止のため、厚生労働省は人工設備等の衛生管理と汚染水からのエアロゾル発生防止を推奨しています

ニッスイプレート GVPC寒天培地は、環境水などからレジオネラ属菌を選択分離するための各種公定書に準拠した培地です

https://cosmokai.com/https://cosmokai.com/

(YM1409)

検水採取と前処理例

[A面] CA羊血液寒天培地 (※表紙参照)

[B面] ドリガルスキー改良培地EX● 乳糖発酵菌は、集落とその周辺まで黄変します。一方、乳糖非発酵菌は、培地色~青色集落を形成します。

● 基本的に Proteus 属の遊走(swarming)を抑制しますが、接種検体により限局的に遊走が認められることがあります。

● グラム陽性球菌(Enterococcus 属と Staphylococcus属等)も良好に発育します。

組成(本培地1Lあたり)酵母エキス 10.0gACES緩衝剤 10.0g活性炭 2.0gピロリン酸第二鉄 0.25gL- システイン塩酸塩 0.4gα- ケトグルタル酸 1.0gグリシン 3.0gバンコマイシン 1.0mg硫酸ポリミキシンB 80,000IUシクロヘキシミド 80.0mgカンテン 15.0g pH 6.9±0.1

環境水の検査例

冷却遠心濃縮法冷却遠心濃縮法 ろ過濃縮法

水検体(冷却塔水、浴槽水など)↓

       キャップ付遠心管に200mL採水、またはメンブランフィルターろ過 吸引ろ過500mL検水 ↓ ↓ 3000g、30分間遠心 滅菌蒸留水で1分間程洗浄 ↓ ↓ 上清を捨てた沈殿物 吸引済フィルター ↓ ↓ 滅菌蒸留水で洗浄した懸濁液 ↓

酸処理 :0.2M HCl-KCl 緩衝液(pH2.2)を等量混合 25℃、5分間静置熱処理 :50℃、30分間加熱

↓GVPC寒天培地に前処理液100μLを塗布

↓36±1℃、3~7日間、乾燥を防いで培養

↓灰白色湿潤集落、特有の淡い酸臭有

↓ 疑わしい集落数を測定、釣菌、グラム陰性桿菌、L-システイン要求性 また、生化学的性状検査、血清学的検査を参考に同定。

製造発売元 〒110-8736 東京都台東区上野3-23-9 U R L : http://www.nissui-pharm.co.jpお問い合わせ先 :Tel.03(5846)5707

<参照> ・ISO 11731:1998Water quality --Detection and enumeration of Legionella・レジオネラ症防止指針〔第3版〕(財団法人ビル管理教育センター)・JIS K 0350-50-10:2006